・日曜
ゲンちゃんが休みなので、昼過ぎから一緒に買い物に行く。
マンダベラは本当に小さな街で歩いて1周しても小一時間もかからない。
街の中心にお店が集まる200mぐらいの通りがある。
スーパ-、雑貨屋、酒屋、簡単な服屋が並ぶ。
雑貨屋。
ゲンちゃんは切れてしまったギターの弦を探していたが、お店には無かった。
この町では売ってないっぽい。
ゲンちゃんと一緒にスーパーに来れば、車がある。
一人だと徒歩なので、ここぞとばかりに買い込む。
ただ物価が高すぎる...。当面は自炊でも節約するしかない。
ハムを300gとか、外国っぽいデカいアイスとかを買う。
しばらくはここに暮らすだろうから、砂糖や油やコンソメとかも買い込む。
部屋に戻る。
ベッドのマットが使い込まれていて、寝ていると体が沈む。
上段のマシなやつと替えたり、シーツで灯り避けを作ったりする。
夕方からは、買ったスマホを日本語で使えるように色々試すが上手くいかない...。
なんか凄い難しい...。
これはまた後日...。
・月曜
朝7時に起きて、仕事を探しに行ってみる。
9時過ぎに街の一角にある職業紹介所へ行ってみるが、火曜と木曜しか空いていなくて、今日は閉まっていた。
こないだレセプションでもらった、マンダベラ周辺の農場の地図をもとに、ぶっ込みで仕事を探しに行く。
1番可能性があると言われた農場へ向かう。
マンダベラから出ると建物も無い、人もいない。
ひたすら続く道をただただ歩く。
1時間半、5km以上歩いたが地図に書かれた農場は見つからない...。
いくつかそれらしき物があって、中に入ってみるが、人がいない...。
デカい農園もあったが、働いている人が見つからない。
少し中に入って探すが、不法侵入みたいで凄い気が引ける...。
とにかく人が見つからないからどうしようも無い...。
暑いし、汗だくだし。
これ以上歩いても、次の農場は数キロ先みたいな場所。
諦めて帰る。
帰りにまた歩くのが嫌すぎて、ヒッチハイクしたら、1台目の車が止まってくれた。
4WDのジープが、もの凄いスピードで来て、土煙をあげて道端に止まってくれた。
それを走って追いかけて、聞くと、OK!!と言ってくれる。
映画みたいでウケる。
ブリスベンに行くらしい。
1時間半歩いた道のりは、車で5分だった。
マンダベラで降ろしてもらう。
ゲンちゃんが帰ってきたので、もう1度レセプションに行き話しを聞く。
どうも、俺が探していた農場はもっと先にあったらしい。
他にもいくつか話しを聞く。
仕事を斡旋してくれる人達の中から、1番可能性がありそうな人の番号を教わる。
そしてレセプションに俺の銀行カードが入った郵便物が届いていた。
ゲンちゃんがその人に電話をしてくれた。
すると、今は仕事は無いけど来週ならありそうだから、見つかったら連絡をくれるとその人は言ってくれた。
メールで名前と連絡先を送る。
仕事で必要だから、イングリッシュネームを決めろと言われる...。
考えても仕方が無いので、適当にサムにした...。
夜、仕事が無いか聞いていた日本人3人組が帰ってくる。
話しを聞くと、農場仕事経験者なら募集しているらしい。
その農場のボスと今確認を取ってくれているから、また分かり次第教えてくれるという。
なので、ひとまず今週中はやることが無さそう。
今日銀行のカードの郵便物が届いた。
これで、住所確認の公的文書が届いたので、オーストラリア全域の免許取得申請が出来る。
今持っている免許の翻訳だけではクイーンズランド州でしか運転が出来ない。
この先のことも考えて、全域の免許が欲しかった。
それを取得するためには、バンダバーグの陸運局に行く必要があった。
明日はバンダバーグ行きのバスがある日。
マンダベラとバンダバーグのバスは週2本しかない。
明日行って、2泊して取得して、木曜に帰ってくればいい。
ここにいてもすることも無いし、どうせ免許は後々必要なので、明日行ってしまうことにした。
バンダバーグの宿を予約する。
まぁ仕事も1ヶ月待てば必ずある。
正直物価は高いけど、ここで自炊しながら生活する分にはそこまでお金もかからない。
やりたいこともたくさんあるので、ここで1ヶ月家に籠もって生活するのもありだった。
周辺の他の街の仕事情報も少ない。
ブリスベンまで戻れば必ずあるけど、再び移動して、また家を借りて、仕事を見つけて、1ヶ月後の帰ってくるというのは、それはそれでお金がかかる...。
どっちにしろ来週までノンビリ待つ。
・火曜
朝4時半に起きて、支度する。
バンダバーグに2泊して帰ってくるだけなので、メインバッグは置いていく。
サブバッグと、着替えと洗面用具だけ持って行く。
6時にバス停へ。
バスは6時半発。
時間通りにハイエースが来る。
マンダベラからの客は俺とおばちゃんの二人だけ。
運転手からチケットを買うときになって初めて気がついたが、バンダバーグに着くのは9時半。
バンダバーグ発の折り返し便は夕方16時発。
あれ...、陸運局行くだけなら日帰りで帰ってこれるんじゃね...?
書類不足とか、開いてなかったとか不測の事態が起こればダメだけど...。
もう宿取ってしまったからキャンセルしたら全額かかる...。
なぜか俺は勝手に泊まりで取りに行く物だと思い込んでいた...。
日帰りが可能だった....。宿代2泊分、5400円と時間を無駄にする...。
最悪だ...。ただいくら考えてももう手遅れ...。
まぁ、間に合わなかったら泊まらなきゃだったし...。
帰りのバス、明後日の復路も予約する。
往復48ドル、3800円。
3時間後、バンダバーグに到着。
前回も泊まった宿に荷物を置いて陸運局に向かう。
陸運局は町外れにあって、宿から歩いて5km。
暑い日差しの中、爆笑問題のラジオを聞きながら歩く。
時折、人もいない道端で爆笑する。
汗だくになりながら1時間半歩いて到着。
届いた銀行からの郵便物、日本の免許、パスポート、免許の翻訳、クレジットカード2枚、電話番号を受付の人に渡す。
2年間有効で110ドル、8800円。
これでオーストラリア全域で運転が出来るし、身分証にもなる。
そしてこれがあれば、オーストラリアから出国するときに、再び国際免許が作れる。
俺の国際免許は有効期限が切れていた。
免許じたいは後日郵送で来るらしい。
申請は何の問題も無く、15分で終わった....。
日帰りで帰れた...。5400円の無駄....。
凄い悲しい...、何故気づかなかった...。
また5kmの道を歩いて帰る。
帰り道の途中、サンダルの左足の底が裂ける...。
1度宿に戻り、近くのショッピングモールに行く。
新しいサンダルを8ドルで買う。
ずっと履いてきたサンダルはマレーシアのマラッカで買った物だった。
ここまで1年2ヶ月履き続けてペラペラだった。
こないだのカバンといい、1年前に買って使い続けてきた物に寿命がきている。
持ち物は少ないから、愛着も湧いて普通に悲しい。
スーパーで2日分の食材を買う。
近くにアジアン商店があったので寄る。
日本、中国、韓国、タイやベトナム、インドの物が豊富に売っている。
各国の労働者が多いオーストラリアならでは。
この先マンダベラに戻れば、あそこのスーパーでしか買い物が出来ない。
必ず、しんどくなる時が来る。
日本のカレーのルーを2箱買う。1箱450円ぐらいするけど。
それと1ドルのザーサイを2袋買う。
宿に戻り少し寝る。
夜は日記書いたりして過ごす。
・水曜
ただただ無駄になってしまった1日。
バンダバーグですることなんて無い。
海も地味に遠いし。
朝から宿に籠もる。
日記をあげ続けて、リアルタイムにする。
この先日記を書くことも今までよりはずっと減る。出来事も無いし。
週に1回とか、月に1回とか。
これで、ここからは他の事を色々やれる。
仕事を探す以外は、当面の必要な書類も全て揃った。
仕事は見つからないけど、本来ゲンちゃんがいなければ、一人でここまでくるのに1ヶ月近くはかかっていたはず。
まだ来てから9日目にしては超上出来。
そこからは、溜まっている事務作業をしたりする。
夕方、もう1度アジアン商店やスーパーを回ったりする。
・木曜
バンダバーグからマンダベラに戻る日。
バスは夕方発なのでそれまで宿にいさせてもらう。
夕方まで買ったスマホを日本語で使えるように、色々試すがことごとく上手くいかない...。
マジであのインド人店員のせいで、めちゃくちゃ面倒臭い...。
5時間ぐらい頑張ったけど無理だった。
夕方、バンダバーグ駅前からバスに乗る。
運転手さんは、1週間前に乗った時と同じ運転手さんだった。
3時間後、マンダベラに戻る。
マジで無駄にした2日間だった。
・金曜
朝5時過ぎに起きる。
ただ連絡を待っていても暇なので、家から4kmほど離れた場所にあるファームに行ってみることにした。
レセプションの人の話では、そのファームは3週間後にはマンダリンの収穫が始まるから、間引きの仕事がもしかしたらあるのではないかということだった。
8時出発。
マンダベラの南側に流れる川を渡る。
ナインティナインのオールナイトニッポンを聞きながら、ただひたすら何も無い、車も走らない道を歩く。
道の横はずっとファームだから、誰か働いている人がいれば話しかけようと思って歩いていたが、農薬散布のトラクターが1台いただけで、誰もいない。
家を出て50分、到着。
敷地内一面にマンダリンの木。
たしかに実がなっているけど、まだ色づいていない。
話しを聞くと、明日の夜は人が足りているとのことだった。
ただ、俺は調理師免許を持っている、日本でレストランで働いていた経験もあると話すと、明日面接するから履歴書を持ってまたおいでと言ってくれる。
その場で分かりましたと答えて家に戻るが、冷静に考えて再来週には確実に収穫期が来てファームの仕事がある。
ファームの方が間違いなく給料は良い。
もし働けたとしても2週間で辞めるのは忍びない。
そもそもレストランで働くなら、大都市の方が絶対に良い。
こんな田舎町だし、レストランで働いているのは少人数だし。
まぁ、試しに明日行ってみることにした。
ダメ元だし。なるようにしかならない。
・土曜
朝4時半に起きる。
ゲンちゃんが寝坊しているので起こす。
面接はランチタイムが終わった2時過ぎに来てくれと言われている。
履歴書を作る。
この先、転職する時や大都市に行ったときには必要だろうから作っておいて損は無い。
オーストラリアでは履歴書という物は売ってはいない。
自分でパソコンで作る。
ネット上でテンプレを探して真似る。
とにかく分かりやすく、そして職歴やスキルをアピールするのが重要らしい。
日本で働いていた場所、業務内容、持っている免許などを書く。
学歴なんかは最終学歴だけ書けばいいらしい。
レストランのオーナーからは、日本食と言われても分からないと言われたので写真も貼る。
レセプションで印刷してもらう。
1枚1ドル。
レセプションの人は、ファームの新しい情報を教えてくれて、月曜日になったらそこに行って仕事が無いか聞きなと教えてくれた。
14時、レストランに行ってみる。
昨日のオーナーが対応してくれた。
履歴書を見て、というか調理師免許って何だ?と聞かれる。
そもそも調理師免許がどういう物なのか説明がしづらい。
外国では意味分からないだろうし。日本でもまったく意味無いし。
というか俺の英語では説明が出来ない。
筆記テストがあるとしか答えられない。
いつこの免許を取ったんだ?と聞かれる。
2年前と答えると、じゃあ何で免許取得前から職歴があるんだ?と聞かれる。
まぁ確かにそりゃそうなる...。返答が出来ない。
そこから日本での仕事内容を聞かれる。
実家は飲食店だよなんて話しもする。
するとオーナーはメニューを持ってきて、「このメニュー作れるか?」と聞かれる...。
そうなると俺の思ってたのと違う...。雑用しか出来ないし...。
つーか、英語のメニューほぼ読めないし。
「いや無理...。作ったことない...。」と答える。
「じゃあステーキ焼けるか?」と言われる...。
「たぶん...。」と答える...。
オーナーは、たぶんねぇ...と渋い顔をする...。
ホントに申し訳ない、そういうつもりじゃなかったし、それを英語で話せない...。
オーナーはそこから色々話してくれたが、長すぎてちょこちょこしか理解できなかった。
まぁうちは即戦力のシェフを探しているから無理だよ、他をあたりな的な話し....。
そりゃそうだ....。まぁよく考えればそうだ....。こんな小さな街のレストランは無理だ...。
家に帰る...。
レセプションの人が入り口で「どうだった?」と聞いてくれたが、仕事は無かったと答えると、残念な顔をしてくれた。
まぁ大人しく、ファーム関係からの連絡を待つしかない。
月曜になったら、また新たに聞いた場所を尋ねるしかない。
夕方からは1週間分の日記を書く。
そしてこの先、やっぱり車を持っていた方がいいよなと思い始める。
オーストラリアではそこら辺の家でいらなくなった車が売っている。
ただ、どうせなら不安なので日本人から直接買った方がいい。
そうなるとブリスベンまでは戻らなきゃいけない。
なら暇な今のうちに行った方がいい。
ファームで働くとなると車を持っていないと、送り迎えで毎日5ドルぐらいかかる。
逆に持っていれば稼げる。
どこかのタイミングで縦断旅行も行きたい。
中古車情報や、維持関係の事を調べる。
その他溜まっていることも少し片付ける。
夜、ゲンちゃんは長々と電話をしていた。
明日はゲンちゃんが休みなので深夜まで長々と二人でワインを呑んだ。

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ゲンちゃんが休みなので、昼過ぎから一緒に買い物に行く。
マンダベラは本当に小さな街で歩いて1周しても小一時間もかからない。
街の中心にお店が集まる200mぐらいの通りがある。
スーパ-、雑貨屋、酒屋、簡単な服屋が並ぶ。
雑貨屋。
ゲンちゃんは切れてしまったギターの弦を探していたが、お店には無かった。
この町では売ってないっぽい。
ゲンちゃんと一緒にスーパーに来れば、車がある。
一人だと徒歩なので、ここぞとばかりに買い込む。
ただ物価が高すぎる...。当面は自炊でも節約するしかない。
ハムを300gとか、外国っぽいデカいアイスとかを買う。
しばらくはここに暮らすだろうから、砂糖や油やコンソメとかも買い込む。
部屋に戻る。
ベッドのマットが使い込まれていて、寝ていると体が沈む。
上段のマシなやつと替えたり、シーツで灯り避けを作ったりする。
夕方からは、買ったスマホを日本語で使えるように色々試すが上手くいかない...。
なんか凄い難しい...。
これはまた後日...。
・月曜
朝7時に起きて、仕事を探しに行ってみる。
9時過ぎに街の一角にある職業紹介所へ行ってみるが、火曜と木曜しか空いていなくて、今日は閉まっていた。
こないだレセプションでもらった、マンダベラ周辺の農場の地図をもとに、ぶっ込みで仕事を探しに行く。
1番可能性があると言われた農場へ向かう。
マンダベラから出ると建物も無い、人もいない。
ひたすら続く道をただただ歩く。
1時間半、5km以上歩いたが地図に書かれた農場は見つからない...。
いくつかそれらしき物があって、中に入ってみるが、人がいない...。
デカい農園もあったが、働いている人が見つからない。
少し中に入って探すが、不法侵入みたいで凄い気が引ける...。
とにかく人が見つからないからどうしようも無い...。
暑いし、汗だくだし。
これ以上歩いても、次の農場は数キロ先みたいな場所。
諦めて帰る。
帰りにまた歩くのが嫌すぎて、ヒッチハイクしたら、1台目の車が止まってくれた。
4WDのジープが、もの凄いスピードで来て、土煙をあげて道端に止まってくれた。
それを走って追いかけて、聞くと、OK!!と言ってくれる。
映画みたいでウケる。
ブリスベンに行くらしい。
1時間半歩いた道のりは、車で5分だった。
マンダベラで降ろしてもらう。
ゲンちゃんが帰ってきたので、もう1度レセプションに行き話しを聞く。
どうも、俺が探していた農場はもっと先にあったらしい。
他にもいくつか話しを聞く。
仕事を斡旋してくれる人達の中から、1番可能性がありそうな人の番号を教わる。
そしてレセプションに俺の銀行カードが入った郵便物が届いていた。
ゲンちゃんがその人に電話をしてくれた。
すると、今は仕事は無いけど来週ならありそうだから、見つかったら連絡をくれるとその人は言ってくれた。
メールで名前と連絡先を送る。
仕事で必要だから、イングリッシュネームを決めろと言われる...。
考えても仕方が無いので、適当にサムにした...。
夜、仕事が無いか聞いていた日本人3人組が帰ってくる。
話しを聞くと、農場仕事経験者なら募集しているらしい。
その農場のボスと今確認を取ってくれているから、また分かり次第教えてくれるという。
なので、ひとまず今週中はやることが無さそう。
今日銀行のカードの郵便物が届いた。
これで、住所確認の公的文書が届いたので、オーストラリア全域の免許取得申請が出来る。
今持っている免許の翻訳だけではクイーンズランド州でしか運転が出来ない。
この先のことも考えて、全域の免許が欲しかった。
それを取得するためには、バンダバーグの陸運局に行く必要があった。
明日はバンダバーグ行きのバスがある日。
マンダベラとバンダバーグのバスは週2本しかない。
明日行って、2泊して取得して、木曜に帰ってくればいい。
ここにいてもすることも無いし、どうせ免許は後々必要なので、明日行ってしまうことにした。
バンダバーグの宿を予約する。
まぁ仕事も1ヶ月待てば必ずある。
正直物価は高いけど、ここで自炊しながら生活する分にはそこまでお金もかからない。
やりたいこともたくさんあるので、ここで1ヶ月家に籠もって生活するのもありだった。
周辺の他の街の仕事情報も少ない。
ブリスベンまで戻れば必ずあるけど、再び移動して、また家を借りて、仕事を見つけて、1ヶ月後の帰ってくるというのは、それはそれでお金がかかる...。
どっちにしろ来週までノンビリ待つ。
・火曜
朝4時半に起きて、支度する。
バンダバーグに2泊して帰ってくるだけなので、メインバッグは置いていく。
サブバッグと、着替えと洗面用具だけ持って行く。
6時にバス停へ。
バスは6時半発。
時間通りにハイエースが来る。
マンダベラからの客は俺とおばちゃんの二人だけ。
運転手からチケットを買うときになって初めて気がついたが、バンダバーグに着くのは9時半。
バンダバーグ発の折り返し便は夕方16時発。
あれ...、陸運局行くだけなら日帰りで帰ってこれるんじゃね...?
書類不足とか、開いてなかったとか不測の事態が起こればダメだけど...。
もう宿取ってしまったからキャンセルしたら全額かかる...。
なぜか俺は勝手に泊まりで取りに行く物だと思い込んでいた...。
日帰りが可能だった....。宿代2泊分、5400円と時間を無駄にする...。
最悪だ...。ただいくら考えてももう手遅れ...。
まぁ、間に合わなかったら泊まらなきゃだったし...。
帰りのバス、明後日の復路も予約する。
往復48ドル、3800円。
3時間後、バンダバーグに到着。
前回も泊まった宿に荷物を置いて陸運局に向かう。
陸運局は町外れにあって、宿から歩いて5km。
暑い日差しの中、爆笑問題のラジオを聞きながら歩く。
時折、人もいない道端で爆笑する。
汗だくになりながら1時間半歩いて到着。
届いた銀行からの郵便物、日本の免許、パスポート、免許の翻訳、クレジットカード2枚、電話番号を受付の人に渡す。
2年間有効で110ドル、8800円。
これでオーストラリア全域で運転が出来るし、身分証にもなる。
そしてこれがあれば、オーストラリアから出国するときに、再び国際免許が作れる。
俺の国際免許は有効期限が切れていた。
免許じたいは後日郵送で来るらしい。
申請は何の問題も無く、15分で終わった....。
日帰りで帰れた...。5400円の無駄....。
凄い悲しい...、何故気づかなかった...。
また5kmの道を歩いて帰る。
帰り道の途中、サンダルの左足の底が裂ける...。
1度宿に戻り、近くのショッピングモールに行く。
新しいサンダルを8ドルで買う。
ずっと履いてきたサンダルはマレーシアのマラッカで買った物だった。
ここまで1年2ヶ月履き続けてペラペラだった。
こないだのカバンといい、1年前に買って使い続けてきた物に寿命がきている。
持ち物は少ないから、愛着も湧いて普通に悲しい。
スーパーで2日分の食材を買う。
近くにアジアン商店があったので寄る。
日本、中国、韓国、タイやベトナム、インドの物が豊富に売っている。
各国の労働者が多いオーストラリアならでは。
この先マンダベラに戻れば、あそこのスーパーでしか買い物が出来ない。
必ず、しんどくなる時が来る。
日本のカレーのルーを2箱買う。1箱450円ぐらいするけど。
それと1ドルのザーサイを2袋買う。
宿に戻り少し寝る。
夜は日記書いたりして過ごす。
・水曜
ただただ無駄になってしまった1日。
バンダバーグですることなんて無い。
海も地味に遠いし。
朝から宿に籠もる。
日記をあげ続けて、リアルタイムにする。
この先日記を書くことも今までよりはずっと減る。出来事も無いし。
週に1回とか、月に1回とか。
これで、ここからは他の事を色々やれる。
仕事を探す以外は、当面の必要な書類も全て揃った。
仕事は見つからないけど、本来ゲンちゃんがいなければ、一人でここまでくるのに1ヶ月近くはかかっていたはず。
まだ来てから9日目にしては超上出来。
そこからは、溜まっている事務作業をしたりする。
夕方、もう1度アジアン商店やスーパーを回ったりする。
・木曜
バンダバーグからマンダベラに戻る日。
バスは夕方発なのでそれまで宿にいさせてもらう。
夕方まで買ったスマホを日本語で使えるように、色々試すがことごとく上手くいかない...。
マジであのインド人店員のせいで、めちゃくちゃ面倒臭い...。
5時間ぐらい頑張ったけど無理だった。
夕方、バンダバーグ駅前からバスに乗る。
運転手さんは、1週間前に乗った時と同じ運転手さんだった。
3時間後、マンダベラに戻る。
マジで無駄にした2日間だった。
・金曜
朝5時過ぎに起きる。
ただ連絡を待っていても暇なので、家から4kmほど離れた場所にあるファームに行ってみることにした。
レセプションの人の話では、そのファームは3週間後にはマンダリンの収穫が始まるから、間引きの仕事がもしかしたらあるのではないかということだった。
8時出発。
マンダベラの南側に流れる川を渡る。
ナインティナインのオールナイトニッポンを聞きながら、ただひたすら何も無い、車も走らない道を歩く。
道の横はずっとファームだから、誰か働いている人がいれば話しかけようと思って歩いていたが、農薬散布のトラクターが1台いただけで、誰もいない。
家を出て50分、到着。
敷地内一面にマンダリンの木。
たしかに実がなっているけど、まだ色づいていない。
作業場へ行くと、2人働いている人がいた。
話しを聞くと、今は仕事が無いらしい。
収穫期が来たら仕事はあるから、ウェイティングリストに名前と連絡先を書いていく。
リストには仕事を待っている人が7人ぐらいいた。
色々な国籍だった。
リストの最後に俺の名前と連絡先を書く。
連絡を待ちますと伝え、再び1時間歩いて家に帰る。
戻ったらレセプションに行き、この先1週間分の家賃を払う。
今日でマンダベラに来て1週間が経った。
申請していた、この先仕事で必要な税金申請の書類も届く。
そうしたら、レセプションの人が「あなた、仕事見つかった?」と聞いてきた。
見つからないと答えると、どこかに電話してくれた。
どうも月曜日にゲンちゃんが電話してくれた人だった。
レセプションの人は、英語が喋れないし、車も持ってない日本人が仕事を探していると伝える。
電話を切ると、あなたの情報をFAXで送ってあげるという。
仕事が終わったゲンちゃんが帰ってくる。
通訳をしてくれるというので、二人でもう1度レセプションへ。
各種番号やビザ情報の他に、いつまでここにいるか、いつまで働けるか、ここまでのオーストラリアでの職歴を記入する。
まだ来たばかりなので職歴も経験も無い。
全ての欄に、NOとチェックを入れていく。
これをその人に送ってくれるらしい。
もうその人には連絡したし、紹介待ちではあった。
こないだはゲンちゃんが電話してくれたし、今回みたいなマイナス要素は伝えなかった。
ただ、レセプションの人曰く、彼女も政府に紹介実績を伝えなきゃいけないので、こういう書類を送らないと積極的に仕事をしないらしい。
色々あるんだな。早く見つかればいいけど。
それから続けてもう一つ情報をくれた。
近くのレストランのシェフが最近辞めてしまったらしい。
明日の夜そのレストランでは大きなパーティーがある。
もしかしたら人手不足かもしれないから、日雇いで雇ってくれるかもしれない。
聞きに行ってみれば?と教えてくれた。
ゲンちゃんと二人でそのレストランに行ってみる。
歩いて10分のモーテルとレストランが一緒になったとこ。
話しを聞くと、明日の夜は人が足りているとのことだった。
ただ、俺は調理師免許を持っている、日本でレストランで働いていた経験もあると話すと、明日面接するから履歴書を持ってまたおいでと言ってくれる。
その場で分かりましたと答えて家に戻るが、冷静に考えて再来週には確実に収穫期が来てファームの仕事がある。
ファームの方が間違いなく給料は良い。
もし働けたとしても2週間で辞めるのは忍びない。
そもそもレストランで働くなら、大都市の方が絶対に良い。
こんな田舎町だし、レストランで働いているのは少人数だし。
まぁ、試しに明日行ってみることにした。
ダメ元だし。なるようにしかならない。
・土曜
朝4時半に起きる。
ゲンちゃんが寝坊しているので起こす。
面接はランチタイムが終わった2時過ぎに来てくれと言われている。
履歴書を作る。
この先、転職する時や大都市に行ったときには必要だろうから作っておいて損は無い。
オーストラリアでは履歴書という物は売ってはいない。
自分でパソコンで作る。
ネット上でテンプレを探して真似る。
とにかく分かりやすく、そして職歴やスキルをアピールするのが重要らしい。
日本で働いていた場所、業務内容、持っている免許などを書く。
学歴なんかは最終学歴だけ書けばいいらしい。
レストランのオーナーからは、日本食と言われても分からないと言われたので写真も貼る。
レセプションで印刷してもらう。
1枚1ドル。
レセプションの人は、ファームの新しい情報を教えてくれて、月曜日になったらそこに行って仕事が無いか聞きなと教えてくれた。
14時、レストランに行ってみる。
昨日のオーナーが対応してくれた。
履歴書を見て、というか調理師免許って何だ?と聞かれる。
そもそも調理師免許がどういう物なのか説明がしづらい。
外国では意味分からないだろうし。日本でもまったく意味無いし。
というか俺の英語では説明が出来ない。
筆記テストがあるとしか答えられない。
いつこの免許を取ったんだ?と聞かれる。
2年前と答えると、じゃあ何で免許取得前から職歴があるんだ?と聞かれる。
まぁ確かにそりゃそうなる...。返答が出来ない。
そこから日本での仕事内容を聞かれる。
実家は飲食店だよなんて話しもする。
するとオーナーはメニューを持ってきて、「このメニュー作れるか?」と聞かれる...。
そうなると俺の思ってたのと違う...。雑用しか出来ないし...。
つーか、英語のメニューほぼ読めないし。
「いや無理...。作ったことない...。」と答える。
「じゃあステーキ焼けるか?」と言われる...。
「たぶん...。」と答える...。
オーナーは、たぶんねぇ...と渋い顔をする...。
ホントに申し訳ない、そういうつもりじゃなかったし、それを英語で話せない...。
オーナーはそこから色々話してくれたが、長すぎてちょこちょこしか理解できなかった。
まぁうちは即戦力のシェフを探しているから無理だよ、他をあたりな的な話し....。
そりゃそうだ....。まぁよく考えればそうだ....。こんな小さな街のレストランは無理だ...。
家に帰る...。
レセプションの人が入り口で「どうだった?」と聞いてくれたが、仕事は無かったと答えると、残念な顔をしてくれた。
まぁ大人しく、ファーム関係からの連絡を待つしかない。
月曜になったら、また新たに聞いた場所を尋ねるしかない。
夕方からは1週間分の日記を書く。
そしてこの先、やっぱり車を持っていた方がいいよなと思い始める。
オーストラリアではそこら辺の家でいらなくなった車が売っている。
ただ、どうせなら不安なので日本人から直接買った方がいい。
そうなるとブリスベンまでは戻らなきゃいけない。
なら暇な今のうちに行った方がいい。
ファームで働くとなると車を持っていないと、送り迎えで毎日5ドルぐらいかかる。
逆に持っていれば稼げる。
どこかのタイミングで縦断旅行も行きたい。
中古車情報や、維持関係の事を調べる。
その他溜まっていることも少し片付ける。
夜、ゲンちゃんは長々と電話をしていた。
明日はゲンちゃんが休みなので深夜まで長々と二人でワインを呑んだ。

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