18.3.9-16 445~452日目 オーストラリア4週目 マンダベラ

・土曜

日曜休みだったのが急遽土曜に変更になり、働き始めて初めての休日。

朝起きて、1週間分の野菜を切ったり、日記を書く。

仕事が希望を出せば休めることが分かったので、近々車を買いに行くことにする。
目星を付けていた車の出品者と再び交渉を始める。
引き渡し時期、値段交渉で何度もやり取りをして、今週の木曜、金曜でゴールドコーストで試乗して、問題無ければ希望金額での売買で話しがまとまる。


夕方、ゲンちゃんが仕事から帰ってきてからプールに行く。






・日曜、月曜、火曜、水曜

仕事のペースも、1日のサイクルにも慣れ始める。
朝4時に起きて、朝ご飯を食べて、準備して、5時に迎えが来る。

6時から仕事開始。
ただひたすら、オレンジを間引きする。

先週が少し涼しかっただけで、この4日間は本当に暑かった...。
汗が止まらない...。
昼過ぎ2時頃の気温は39~41度ぐらいになる。
毎日仕事中に水を4.5リットル飲む。

仕事中は胸ポケットに携帯を入れて、ひたすらラジオを聞いた。
色々なバンドのラジオ、くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン。
くりぃむしちゅーのオールナイトニッポンとか中学生以来に聞いた。

仕事中は時間が早く過ぎる時もあれば、全然進まない時もある。
ただただ、ひたすらオレンジを間引く。
服が汗で重い。
ただ日に日に作業は慣れていって、無意識にオレンジを間引き、ラジオを聞いているだけの時間になっていく。
マジで暑いけど。

たまに現場監督のネパール人に、見落としを指摘され、もっと間引けと怒られる以外は特に誰かと話すこともなく。
周りには10人以上日本人がいるのに。


10時半から30分の昼休憩、13時から10分休憩がある。
昼飯は家で作ってきたサンドイッチ。
食べる時間以外は、オレンジの木の下の日陰で横になった。
デカいアリが俺の体を歩き回ってて。

その度に、何やってんだろ、外国のクソ暑い畑で。
この先、いつまで、どうやって、どうなるんだろう、と毎日若干思った。


基本8時間労働で、14時半に終わる。
涼しい日は10時間労働で16時半。
暑い日は13時とかには終わった。
それが分かるのが昼過ぎというのが辛かった。

終了の時間が来れば、ネパール人も日本人も速攻で帰る。
家から畑まで片道1時間、1日往復2時間というのがネックだった。
ゲンちゃんとはその分収入も自由時間も違う。


この4日間で、車の売買の交渉を続ける。
各種、必要な事を調べる。
海外保険移行なども調べる。

クタクタになって家に帰って、風呂入って洗濯して、明日の昼飯作って、車だ保険だを調べていたら寝る時間になる。

たぶんあと2週間。
あと2週間たてば、調べ物や用意する事が終わる。
そうすればもう少し余裕が出来るはず。



今まで知らなかったし、今の生活がそうなのかどうか分からないけど、今まで生きてきて休みが恋しいとか思った事があまり無かった。
何か、決まった朝早い時間に起きて、クタクタになるまで働いて、帰ってからも時間が無くて、決まった寝る時間に寝るなんて生活は、初めてだった。
日本ではもっと不規則だったし、仕事が辛く無かったし。

何かそんなことを思いながらの4日間だった。


水曜日、ゲンちゃんがボスの所に行くというのでついていった。
初めてボスと会った。
挨拶して、給料が良いとされるマンダリンの収穫の仕事がしたいこと、もう少し近場で仕事がないかと聞く。
あと10日待てばシーズンが来てそういう仕事はある。
そうしたら連絡すると言われる。


この日の夕方、今まで見た事無いほどの土砂降りと雷にになった。
雷の音で家が揺れた。
こういうので、ここはオーストラリアなんだなぁと思う。








・木曜

車を買いに、ゴールドコーストに行く日。

車が買えるのは楽しみだけど、それ以上に、ただただ久しぶりに都会に行けること。
そして2日間仕事が休みなのが嬉しい。

朝4時に起きて支度して、6時半のバスでまずバンダバーグに向かう。

ちょうど同じでファームで働いていた日本人の方が、日本に帰国するため同じバスに乗っていた。
日本に帰る前にバンコクに寄るらしい。
話していたらバンダバーグに着いた。

30分の接続時間があって、ブリスベン行きの特急に乗る。
5時間後、ブリスベンに到着。
ブリスベンでゴールドコースト行きに乗り換える。

ゴールドコーストに着いのは夕方5時だった。
11時間もかかった。

トラムに乗り換えて今夜の宿の近くに行く。
売り手の人から連絡が来て、用事が出来たから早めに会って欲しいと言われる。


宿の前の駅で降りて、売り手の人に電話して会う。
近くに住んでいて、駅そばの路地に車を止めていてくれた。


状態の確認をする。
問題があれば、購入はやめる。
この車以外の目星が無かったから、これがダメだったら帰るしかない。
仕事も休んでいるし、往復の交通費もかかっているから、結構な損になる。

ただ、見ていた中では1番欲しい車だったし、メールのやり取りでは状態が良さそうだったし、良い感じの人でもあった。


車と各種書類を見させてもらう。
車のことは素人だし分からないけど、壊れているところが無いか、不備が無いか見ていく。

思っていた以上に大きな車だった。
これならオフロードも問題無さそうだし、車中泊も問題無い。


26万km走っている車だから、それなりに日焼けも、ボロになっている所もある。
ただ先月車検は通っているし、走行する分には問題が無さそうだった。
試乗もさせてもらう。

この車を買うことにした。
車の名前はランドローバーディスカバリィー。
直訳すると、島を放浪し発見する者。
良い名前過ぎる...。
イギリスの車会社らしい。4WDばかりの車会社らしい。

2001年製。7人乗り。
オートマだし、レギュラーだし。
なぜかオーストラリアはディーゼルのほうがガソリン高いし。

これで2400ドル、20万円。
日本帰国日が迫っている方というのもあって安くしてもらえた。
他の同型の出品を見ていると、こんなに安くは買えない。
4WDじたいこんな価格は少ない。

このタイミングで確実に買いたいというのはあったけど、それ以上に実物を見たらテンションが上がってしまった。
ジョージアでパジェロを運転した時から、デカい車っていいなと思っていたし。
この車で色々な場所に行ってみたかった。

維持費は高い。
税金も燃費も。
ただたくさん働いて、他は節約するから、これだけは贅沢しようと思う。

明日の朝一で、陸運局へ一緒に名義変更に行ってもらう約束をして別れる。
宿に向かう。


荷物を置いて、近くのショッピングモールへ行く。
久しぶりに色々なお店や、大きなスーパーを見て目移りがする。
やっぱ大都市の方が物は安い...。
色々見たかったし、欲しかったけど、ビールを1本買って帰る。


今夜泊まる宿が毎晩BBQをやるらしい。
しかも2ドルで食べれるらしい。

豚のウインナーと、カンガルーのウインナー食べ放題。
カンガルーは気が引けたので、豚のウインナーで夕飯にした。









・金曜

ゴールドコーストまで来ているのに、習慣で朝4時に起きてしまう。
マンダベラまでの道路を調べる。

宿は良い所だった。
エアコンが無くて、扇風機だけで暑かったけど。
朝食も無料だった。


朝9時に迎えにきてもらった。
ゴールドコーストの陸運局に向かう。

手続きは書類にお互いの情報と車の情報を書き込むだけ。
俺はもう免許も持っていたから、あっけないものだった。
手数料、自賠責保険、税金で合わせて124ドル、1万円。


終わってから車の使い方を教わる。
4WDだからよく分からないスイッチも多い。
フルパワーの走行方法やタイヤの空気の抜き方とかも教わる。
砂浜を走るときに必要な空気入れを無料でいただいた。

売り手の方が、車が無くなったらもう行けなくなるから最後に近くのお気に入りの喫茶店に寄らせて欲しいというので快諾する。
日本人がやっている喫茶店で、抹茶ミルクコーヒーと、抹茶のケーキをご馳走してもらった。
抹茶なんてそうとう久しぶりだし、美味しかった。
最後に家の近くまで送って終了。


これで完全に車の売買が終わり、俺の物となった。
なぜ俺はオーストラリアでこんなデカい車を買っているのか。
日本にいた時フィットだったし。
2代目の車がこんな形になるとは思っていなかった。


ゴールドコーストはビーチが綺麗で有名な街。
オーストラリアに来てから、電車から一瞬海を見ただけなので、帰る前にビーチに寄っていく。

サーファーズパラダイスというイケてる名前のエリアにあるビーチ。
めちゃくちゃ綺麗だった。水着を持ってこなかったことを凄い後悔する。



マンダベラに帰る。
450km、5時間の道のりだった。

ガソリンを満タンにしたら80リットルも入った...。


沿岸部をひたすら北上する。
オーストラリアは無料の高速と、有料とがあるので、間違って有料に入ってしまわないように看板に気をつける。

車がデカい。
馬力も凄い。
ちょっとしたハンドル操作でめちゃくちゃ揺れる。
1回、ちょっと避けようとしたらめちゃくちゃ車が左右に揺れて、凄い焦る。

スピード違反にも厳しい。
気をつけて走る。
というか、高速も一般道も最高速度の表示がコロコロ変わる。
何も無い一直線だったたら110kmとか120kmが最高速度。
クネクネ道や街中は60kmや80kmになる。

本当にそのエリアによって、しょっちゅう最高速度が変わるので、それに合わせて走ればいいし、どの車もみんなほとんどスピードが一緒。
最高速度の看板が遅いスピードになったら、何かこの先あるんだなと思える。
とても走りやすい。

3時間北上して、そこから内陸部に入る。
内陸部に入れば、周りは荒野だし、車も少ない。

計算したらリッター10kmは走ってくれた。
この大きさの車にしては十分すぎた。

マンダベラに近づくと、雨が降り始めた。
夕方5時に到着。


レセプションで車の登録をして、再び車に乗ろうとすると、エンジンがかからない...。
表示板の全てのランプが点灯して、警告音が鳴る...。
何度やってもダメ...。
売り手の人に電話するが繋がらない...。
何十回も鍵を回したらエンジンがかかった...。
シートベルトをしていないから、試しにシートベルトをしたらエンジンがかかった。
そんなこと無いとは思うけど...。

スーパーに行き、買い物をして再び車に戻ると、またエンジンがかからない...
鍵の自動開け閉めボタンのランプが点灯していた。
電池切れが原因か...?とか思いながら、何十回も鍵を回していたらエンジンがかかる...。

雨も強かったので、家に戻り、売り手さんからの連絡を待つことにした...。
相変わらず、トラブルは次々にくる...。




マンダベラは2日前から天気が悪く、毎日土砂降りだったらしい。
今日、うちのファームは急遽仕事が休みだったらしい。

夜、明日も休みになったと連絡が来る。
ゲンちゃんのファームも明日は休みらしい。

もちろん仕事が無いのは辛い...。
収入が減る...。

ただまぁ仕方が無い。
その代わり、日曜が仕事になることを願う。

二人揃って明日が休みになったので、久しぶりに夜中までどうでもいい話をしながらワインを呑んだ。








・土曜

久しぶりに昼まで寝る。
起きてすぐにエンジンをかけてみると、何度やってもすぐに普通にかかる。
昨日のアレは何だったのか....。
しかし、今度は昨日まで普通だったのに、鍵が開かなくなる...。
何十回も回して、やっと開くみたいな...。
何なんだ次か次へと...。

車の前オーナーと電話をするが、そういった事は今まで無かったらしい。
エンジンも現状すぐにかかるので様子を見ることにした。
鍵も、何度もやっているうちにコツみたいなものを掴み、3回ぐらいで開くようになる。

まぁ厳密に言えば、問題アリだし、日本だったらすぐ直すけど、まぁひとまずいいかと...。
今はまだ仕事で使うわけじゃ無いし...。
古い車だから、その辺は覚悟していたし。
どうしようもなくなったら修理するしかない。

ただ車じたいは満足していたし、というかそうとう気に入っているし。
完全に今俺は浮かれているし。
なんというか、買ったばかりで車自体に俺が嫌われている気もしたりする...。
全オーナーが恋しいというか...。
トラブルが起こればすぐに解決し、すぐに違うトラブルだし...。


休みなので、海外保険の移行をしたり、日記を書いたりして過ごす。
再びエンジンがかからなくなるかもしれないので、試しにゲンちゃんと近くの丘にドライブに行ったが、問題はなかった。


夕方、やっと雨が上がったので写真を撮ってもらった。


浮かれている。


夜、明日も仕事が休みになったと連絡が来る...。
今日も雨だったし、まだ作業が出来ないらしい...。
ゲンちゃんのファームは明日はあるらしい。

収入が減るし、1日分はだいぶデカいから痛い...。
ただ本来明日は休みだし、1日損しただけ。
やらなきゃいけないことも溜まっている。
仕方ない...。

ただ、明日から1週間の天気予報がずっと雨...。
来週どうなるかは分からない...。






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19.3.3-8 439~444日目 オーストラリア3週目 マンダベラ

・日曜

ゲンちゃんがお休みなので、昼過ぎから街唯一の娯楽施設、市民プールに歩いて向かう。

家を出て通りに出ると、日曜ということもあって人の気配がしない。
車も1台も走っていない。
ただえさえ車も人も少ないのに、日曜は気味が悪いぐらい静か。
ゴーストタウン。


街の中心部にあるプールへ。
受付に人がいない。休みかと思ったけど看板は日曜も開いていると書いてある。
どうしたらいいのかと思いつつ、中を覗くと子供が二人泳いでいた。
話しを聞くと、受付の人を呼んでくれた。

大人一人3.5ドル、280円。
綺麗な大きなプール。子供が二人遊んでいる以外は誰も居ない。


代わる代わる何人かは来たが、終始ガラガラだった。
ハンモックがあったり、デカいボードがあったり。
綺麗なデカいプールをほぼ貸し切り。
オーストラリアのカラッとした暑さもあって、ただただ最高。
2時間泳いで遊んで帰る。
毎週日曜はここに来ようと二人で話す。





・月曜

朝4時半に起きる。
歩いて回ることに限界があったので、今日はゲンちゃんに車を借りて、周辺の農場に仕事が無いか聞いて回ることにした。

まず5時過ぎにゲンちゃんを仕事場に送る。
ゲンちゃんの農場はマンダベラから車で20分ぐらいだった。

車を運転していると、ひかれて死んでいるカンガルーがいたり、ウサギが跳びだしてきたりする。

1度家に帰り朝食を食べて、9時過ぎに出発。
まず、前回徒歩で行ったが見つけることが出来なかった、街の西の農場に向かう。

街から5kmの農場。今回は発見できた。
中に入って話しを聞く。
ただ仕事は無かった。イースター祭が終わった4月中旬以降、パッキングの仕事があるらしい。
それだと先すぎる...。
ひとまずウエイティングリストに名前と電話番号を書く。
それでも10人ぐらい待っていたし、俺が帰るときには入れ替わりで他のアジア人も書きにきていた。

ここの農場で働いていた掃除のおばちゃんに、今仕事を持っている仲介人を知っているから紹介してあげるわと話しかけられ、電話番号を教わる。
ただ夜かけてみたら繋がらなかった。



その後、再びマンダベラに戻り、今度は南側の農場を回る。
人が見つけられなかったり、事務所がどこか分からない農場もあったけど、3カ所の農場に話しを聞くことが出来た。

ただ、どこも3月下旬から4月にならないと仕事が無いらしい...。
そのうち2カ所にウエイティングリストがあったので記入する。
どのウエイティングリストも結構待っている人がいた。
仕事の内容はパッキングか収穫だった。

本当に今の時期は仕事が無いらしい...。
今はただ待つしかないっぽい...。


スーパーに買い物に行き、帰る。
午後、ゲンちゃんを迎えに行く。



俺がオーストラリアに来るずっと前からオーストラリアでワーホリをやっている地元の後輩がいた。
タイミングで会おうなんて話しをしていたけど、4月中旬にはオーストラリアを出るらしい。
都市部で働いて、最後は田舎に行きたいとか言っていたので、最後こっちに来ないか?と誘ったら、マンダベラに来ることになった。
今の仕事をやめて3週間後にマンダベラで一緒に住むことになった。

状況や移動手段を伝えたり、レセプションに部屋の予約をしに行く。

再来週にはゲンちゃんの友達も来ることになっていた。
今は4人部屋を二人で住んでいるけど、月末には4人で住むことになった。









・火曜

やはりこの先、農場で働くなら、車が必要だった。
車が無いと送り迎えを頼まないといけないので、仕事も見つかりずらいし、見つかってもお金がかかる。

シーズンが始まり、仕事が見つかりそうなのが2週間後。
なら今のうちに都市部まで車を買いに行ったほうがいい。
それだけでも、往復ともろもろを含めると最短でも4日ぐらいかかる。

車を1日中調べる。
買い方、手続きの仕方、維持の仕方、税金や保険等を調べる。

オーストラリアでは車屋で買う以外に、個人間での売買も盛んだった。
そういうサイトもたくさんある。
ただ、オーストラリア人から買うのは、英語的に自信が無い。
色々聞きたいことも、状態確認も難しい。

選択肢は少なくなるけど、日本人のサイトで日本人から買うことにした。
ここから買いに行くとなると、ゴールドコースト、ブリスベン、バンダバーグ。
そのエリアで売りに出されている車を探す。

維持費、燃費が安い普通車か。
この先、遠出も考えて車中泊が出来るバンタイプか。
オーストラリアは4WDでしか入れない、荒野やビーチも多いので思い切って4WDか。
バンと4WDを中心に気になった車のオーナーに、片っ端から質問等を書いたメールを送り続ける。



夕方から、仕事仲介人に連絡する。

先週、来週には仕事があると思うと言われた仲介人にメールをするが返信は無かった。
ゲンちゃんのボスにもゲンちゃんが電話してくれた。
しかし、忙しいからまた明日電話しろと言われる。

本当にあと仕事が見つかれば完璧なのに...。








・水曜

引き続き車を調べる。
一通メールが返ってきた。
メールを送った車の中では1番大型の車だった。4WD。

車両の状態確認や価格交渉のメールのやり取りをする。
ただ4WDなので維持費も燃費もかかる...。悩む...。

早ければ今週末にゴールドコーストまで戻り、実際に車を見せてもらい試乗し、問題無ければ週明けには名義変更の話しになる。
それまでにゴールドコースト、ブリスベンでもう何台か候補を作る必要があった。




夕方ゲンちゃんが帰ってきて、再びゲンちゃんのボスに電話してもらう。
すると、今から家に来いと言われ、ゲンちゃんに連れてってもらう。

ボスはネパール人。
労働者斡旋の仕事をしているらしい。

ボスはいなかったけど、他の人が対応してくれた。
登録というか、個人情報や各種番号を記入していく。


これでボスはたぶん俺に仕事を回してくれる。
再来週から始まるであろうマンダリンの収穫にも入れるはず。
あとは待つしかなかった。


家に戻り、引き続き車のやり取りや、海外保険の切り替え作業をやっていると、ボスからメールが来る。

明日から仕事があるから、明日農場へ行け。
そこで一緒に働く日本人がいるから送り迎えを頼め、と電話番号が送られてくる。

電話をすると、送り迎えを引き受けてくれた。
朝5時に迎えに来てくれることになった。


急すぎる....。
嬉しいしありがたいけど、何の準備も心構えもしていない...。
作業着はゲンちゃんに借りて、グローブは一緒の人が周りに余ってないか聞いてくれると言ってくれた。

何の仕事か分からないし、どこでやるのかも分からない。
給料は時給らしい。
ひとまず急いで支度をして、車の出品者に変更を伝え、急いで寝た。







・木曜

朝4時に起きて支度して、5時に入り口へ行くと迎えに来てくれていた。
マンダベラのシェアハウスに住む、日本人3人組だった。
マンダベラに日本人3人組がいるというのはレセプションから何となく聞いていた。
この人達は他の農場から移ってきて、今日かららしい。

そして、この人達以外にも、もう7人日本人が一緒だった。
別のシェアハウスに4人組。
それと、前に仕事を紹介してもらえないか聞いて無理だった、同じ敷地に住む日本人3人組と結局同じ農場らしい。
この7人は以前から働いているらしい。

何となくどういうことか分かったし、マジかとも思った....。
その3人から聞いていたのは、あまり良い状況では無かった。


何より農場が遠かった。
マンダベラの隣町のさらに先、50km以上先の場所に農場はあった。
行くのに片道1時間、往復2時間毎日かかる...。

5時に出発して、到着は6時。
集合すると、全部で25人ぐらいいた。
ネパール人と日本人が半々。

仕事は2人ペアになって、とにかくオレンジの間引き。
1日8時間か10時間労働。毎日昼過ぎにどっちか分かるらしい。
間引きなので時給計算。時給23.66ドル、そこから税金が引かれ、手取り時給が1600円ぐらい。
さすがファーム、お金はすごい。


広大な敷地にオレンジの木が山ほどある。
ネパール人の監督にやり方を説明される。



1本の枝に5個ぐらいなっているから、それを1個にして、1個1個の間隔をあける。
傷物、日焼けした物、小さい物も取る。
一人1つ脚立が渡されて、とにかく間引く。
目標は1時間で5本らしい。


まだ緑のオレンジ。
固い。
1本の木にめちゃくちゃなっている。
とにかくひたすら間引く。




とにかく取っては地面に落とす。
それだけを永遠にやる。


10時半に1度、30分のご飯休憩。
作ってきたサンドイッチを食べる。


最初は楽しかったけど、慣れると飽きる。
ただただつまらないし、しんどい。
昼頃、太陽が出るとめちゃくちゃ暑い。
持ってきていた水が足りなくて、最後少しずつ飲んだ。


1年2ヶ月ぶりの労働。
まぁでも本当によかった。
2週間無駄にしなくて稼げた。

ただ、単純作業と肉体労働。
俺は今まで生きてきて仕事がつまんないと思ったことが無かったけど、これはマジでつまらない...。
日本で俺は本当に恵まれてたなとも思う。
まぁ1年2ヶ月遊んできたから、この先再び遊ぶために今は働くしか無い。

一緒に働いている日本人達とは、ほとんど会話することもなく。
普通のワーホリの人達と俺とは状況が違うし、何というか共通項もタイプも全然違うし。
向こうもそう思っているだろうけど。


この日は10時間労働の予定だったけど、途中から雨が降り、雷も鳴り始めたので、8時間で終了。
クタクタだった。

また帰りも1時間かけて帰る。


マンダベラに戻り、街中へ行き、作業着、帽子、軍手、水を入れる保冷バッグを買う。

久しぶりの仕事後の風呂は最高だった。
30時間移動のあとの風呂とはまた違うし。







・金曜

深夜3時40分に起きて、5時にお迎えに来てもらう。
この日はがっつり10時間労働だった。
10時間はさすがに最後集中力も体力も無くなる...。

10時間で40本の木を間引いた。
持っていった4.5リットルの水は最後無くなった。

16時半に終了。
ただこれで1日16000円。ありがてぇ。
しかも週6で続く。

収穫は出来高制だけど、間引きは時給制。
最初だし慣れてないし、これも助かった。

ただ往復2時間がキツい...。
マンダベラ周辺に農場は山ほどある。
帰ったら17時半。
風呂入って、ご飯食べて、明日の支度したら1日が終わってしまう。

来週ぐらいから他の仕事があれば転職も考えないと。
そして、その場合自分の車が必要な可能性もある。

夜は売りに出されている車をチェックして、もう1度交渉を始める。


普段は日曜が休みらしいけど、この週だけは土曜休みの日曜出勤になった。
明日が急遽休みになったので、夜更かしして寝た。




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19.2.24-3.2 432~438日目 オーストラリア2週目 マンダベラ

・日曜

ゲンちゃんが休みなので、昼過ぎから一緒に買い物に行く。
マンダベラは本当に小さな街で歩いて1周しても小一時間もかからない。

街の中心にお店が集まる200mぐらいの通りがある。
スーパ-、雑貨屋、酒屋、簡単な服屋が並ぶ。


雑貨屋。
ゲンちゃんは切れてしまったギターの弦を探していたが、お店には無かった。
この町では売ってないっぽい。


ゲンちゃんと一緒にスーパーに来れば、車がある。
一人だと徒歩なので、ここぞとばかりに買い込む。
ただ物価が高すぎる...。当面は自炊でも節約するしかない。
ハムを300gとか、外国っぽいデカいアイスとかを買う。
しばらくはここに暮らすだろうから、砂糖や油やコンソメとかも買い込む。



部屋に戻る。
ベッドのマットが使い込まれていて、寝ていると体が沈む。
上段のマシなやつと替えたり、シーツで灯り避けを作ったりする。


夕方からは、買ったスマホを日本語で使えるように色々試すが上手くいかない...。
なんか凄い難しい...。
これはまた後日...。







・月曜

朝7時に起きて、仕事を探しに行ってみる。
9時過ぎに街の一角にある職業紹介所へ行ってみるが、火曜と木曜しか空いていなくて、今日は閉まっていた。


こないだレセプションでもらった、マンダベラ周辺の農場の地図をもとに、ぶっ込みで仕事を探しに行く。
1番可能性があると言われた農場へ向かう。


マンダベラから出ると建物も無い、人もいない。
ひたすら続く道をただただ歩く。


1時間半、5km以上歩いたが地図に書かれた農場は見つからない...。
いくつかそれらしき物があって、中に入ってみるが、人がいない...。

デカい農園もあったが、働いている人が見つからない。
少し中に入って探すが、不法侵入みたいで凄い気が引ける...。
とにかく人が見つからないからどうしようも無い...。

暑いし、汗だくだし。
これ以上歩いても、次の農場は数キロ先みたいな場所。
諦めて帰る。


帰りにまた歩くのが嫌すぎて、ヒッチハイクしたら、1台目の車が止まってくれた。
4WDのジープが、もの凄いスピードで来て、土煙をあげて道端に止まってくれた。
それを走って追いかけて、聞くと、OK!!と言ってくれる。
映画みたいでウケる。
ブリスベンに行くらしい。

1時間半歩いた道のりは、車で5分だった。
マンダベラで降ろしてもらう。



ゲンちゃんが帰ってきたので、もう1度レセプションに行き話しを聞く。
どうも、俺が探していた農場はもっと先にあったらしい。
他にもいくつか話しを聞く。
仕事を斡旋してくれる人達の中から、1番可能性がありそうな人の番号を教わる。

そしてレセプションに俺の銀行カードが入った郵便物が届いていた。


ゲンちゃんがその人に電話をしてくれた。
すると、今は仕事は無いけど来週ならありそうだから、見つかったら連絡をくれるとその人は言ってくれた。
メールで名前と連絡先を送る。
仕事で必要だから、イングリッシュネームを決めろと言われる...。
考えても仕方が無いので、適当にサムにした...。



夜、仕事が無いか聞いていた日本人3人組が帰ってくる。
話しを聞くと、農場仕事経験者なら募集しているらしい。
その農場のボスと今確認を取ってくれているから、また分かり次第教えてくれるという。


なので、ひとまず今週中はやることが無さそう。
今日銀行のカードの郵便物が届いた。
これで、住所確認の公的文書が届いたので、オーストラリア全域の免許取得申請が出来る。

今持っている免許の翻訳だけではクイーンズランド州でしか運転が出来ない。
この先のことも考えて、全域の免許が欲しかった。
それを取得するためには、バンダバーグの陸運局に行く必要があった。

明日はバンダバーグ行きのバスがある日。
マンダベラとバンダバーグのバスは週2本しかない。
明日行って、2泊して取得して、木曜に帰ってくればいい。

ここにいてもすることも無いし、どうせ免許は後々必要なので、明日行ってしまうことにした。
バンダバーグの宿を予約する。


まぁ仕事も1ヶ月待てば必ずある。
正直物価は高いけど、ここで自炊しながら生活する分にはそこまでお金もかからない。
やりたいこともたくさんあるので、ここで1ヶ月家に籠もって生活するのもありだった。

周辺の他の街の仕事情報も少ない。
ブリスベンまで戻れば必ずあるけど、再び移動して、また家を借りて、仕事を見つけて、1ヶ月後の帰ってくるというのは、それはそれでお金がかかる...。

どっちにしろ来週までノンビリ待つ。











・火曜

朝4時半に起きて、支度する。
バンダバーグに2泊して帰ってくるだけなので、メインバッグは置いていく。
サブバッグと、着替えと洗面用具だけ持って行く。

6時にバス停へ。
バスは6時半発。

時間通りにハイエースが来る。
マンダベラからの客は俺とおばちゃんの二人だけ。

運転手からチケットを買うときになって初めて気がついたが、バンダバーグに着くのは9時半。
バンダバーグ発の折り返し便は夕方16時発。

あれ...、陸運局行くだけなら日帰りで帰ってこれるんじゃね...?
書類不足とか、開いてなかったとか不測の事態が起こればダメだけど...。
もう宿取ってしまったからキャンセルしたら全額かかる...。

なぜか俺は勝手に泊まりで取りに行く物だと思い込んでいた...。
日帰りが可能だった....。宿代2泊分、5400円と時間を無駄にする...。
最悪だ...。ただいくら考えてももう手遅れ...。

まぁ、間に合わなかったら泊まらなきゃだったし...。

帰りのバス、明後日の復路も予約する。
往復48ドル、3800円。


3時間後、バンダバーグに到着。
前回も泊まった宿に荷物を置いて陸運局に向かう。

陸運局は町外れにあって、宿から歩いて5km。
暑い日差しの中、爆笑問題のラジオを聞きながら歩く。
時折、人もいない道端で爆笑する。

汗だくになりながら1時間半歩いて到着。


届いた銀行からの郵便物、日本の免許、パスポート、免許の翻訳、クレジットカード2枚、電話番号を受付の人に渡す。
2年間有効で110ドル、8800円。
これでオーストラリア全域で運転が出来るし、身分証にもなる。
そしてこれがあれば、オーストラリアから出国するときに、再び国際免許が作れる。
俺の国際免許は有効期限が切れていた。
免許じたいは後日郵送で来るらしい。

申請は何の問題も無く、15分で終わった....。
日帰りで帰れた...。5400円の無駄....。
凄い悲しい...、何故気づかなかった...。


また5kmの道を歩いて帰る。
帰り道の途中、サンダルの左足の底が裂ける...。

1度宿に戻り、近くのショッピングモールに行く。
新しいサンダルを8ドルで買う。


ずっと履いてきたサンダルはマレーシアのマラッカで買った物だった。
ここまで1年2ヶ月履き続けてペラペラだった。
こないだのカバンといい、1年前に買って使い続けてきた物に寿命がきている。
持ち物は少ないから、愛着も湧いて普通に悲しい。


スーパーで2日分の食材を買う。
近くにアジアン商店があったので寄る。
日本、中国、韓国、タイやベトナム、インドの物が豊富に売っている。
各国の労働者が多いオーストラリアならでは。

この先マンダベラに戻れば、あそこのスーパーでしか買い物が出来ない。
必ず、しんどくなる時が来る。
日本のカレーのルーを2箱買う。1箱450円ぐらいするけど。
それと1ドルのザーサイを2袋買う。

宿に戻り少し寝る。

夜は日記書いたりして過ごす。









・水曜

ただただ無駄になってしまった1日。
バンダバーグですることなんて無い。
海も地味に遠いし。

朝から宿に籠もる。
日記をあげ続けて、リアルタイムにする。
この先日記を書くことも今までよりはずっと減る。出来事も無いし。
週に1回とか、月に1回とか。

これで、ここからは他の事を色々やれる。
仕事を探す以外は、当面の必要な書類も全て揃った。

仕事は見つからないけど、本来ゲンちゃんがいなければ、一人でここまでくるのに1ヶ月近くはかかっていたはず。
まだ来てから9日目にしては超上出来。

そこからは、溜まっている事務作業をしたりする。
夕方、もう1度アジアン商店やスーパーを回ったりする。








・木曜

バンダバーグからマンダベラに戻る日。
バスは夕方発なのでそれまで宿にいさせてもらう。

夕方まで買ったスマホを日本語で使えるように、色々試すがことごとく上手くいかない...。
マジであのインド人店員のせいで、めちゃくちゃ面倒臭い...。
5時間ぐらい頑張ったけど無理だった。

夕方、バンダバーグ駅前からバスに乗る。
運転手さんは、1週間前に乗った時と同じ運転手さんだった。

3時間後、マンダベラに戻る。
マジで無駄にした2日間だった。








・金曜

朝5時過ぎに起きる。
ただ連絡を待っていても暇なので、家から4kmほど離れた場所にあるファームに行ってみることにした。
レセプションの人の話では、そのファームは3週間後にはマンダリンの収穫が始まるから、間引きの仕事がもしかしたらあるのではないかということだった。


8時出発。
マンダベラの南側に流れる川を渡る。



ナインティナインのオールナイトニッポンを聞きながら、ただひたすら何も無い、車も走らない道を歩く。
道の横はずっとファームだから、誰か働いている人がいれば話しかけようと思って歩いていたが、農薬散布のトラクターが1台いただけで、誰もいない。


家を出て50分、到着。


敷地内一面にマンダリンの木。
たしかに実がなっているけど、まだ色づいていない。



作業場へ行くと、2人働いている人がいた。
話しを聞くと、今は仕事が無いらしい。
収穫期が来たら仕事はあるから、ウェイティングリストに名前と連絡先を書いていく。
リストには仕事を待っている人が7人ぐらいいた。
色々な国籍だった。
リストの最後に俺の名前と連絡先を書く。

連絡を待ちますと伝え、再び1時間歩いて家に帰る。


戻ったらレセプションに行き、この先1週間分の家賃を払う。
今日でマンダベラに来て1週間が経った。
申請していた、この先仕事で必要な税金申請の書類も届く。

そうしたら、レセプションの人が「あなた、仕事見つかった?」と聞いてきた。
見つからないと答えると、どこかに電話してくれた。
どうも月曜日にゲンちゃんが電話してくれた人だった。

レセプションの人は、英語が喋れないし、車も持ってない日本人が仕事を探していると伝える。
電話を切ると、あなたの情報をFAXで送ってあげるという。

仕事が終わったゲンちゃんが帰ってくる。
通訳をしてくれるというので、二人でもう1度レセプションへ。

各種番号やビザ情報の他に、いつまでここにいるか、いつまで働けるか、ここまでのオーストラリアでの職歴を記入する。
まだ来たばかりなので職歴も経験も無い。
全ての欄に、NOとチェックを入れていく。

これをその人に送ってくれるらしい。
もうその人には連絡したし、紹介待ちではあった。
こないだはゲンちゃんが電話してくれたし、今回みたいなマイナス要素は伝えなかった。

ただ、レセプションの人曰く、彼女も政府に紹介実績を伝えなきゃいけないので、こういう書類を送らないと積極的に仕事をしないらしい。
色々あるんだな。早く見つかればいいけど。


それから続けてもう一つ情報をくれた。
近くのレストランのシェフが最近辞めてしまったらしい。
明日の夜そのレストランでは大きなパーティーがある。
もしかしたら人手不足かもしれないから、日雇いで雇ってくれるかもしれない。
聞きに行ってみれば?と教えてくれた。


ゲンちゃんと二人でそのレストランに行ってみる。
歩いて10分のモーテルとレストランが一緒になったとこ。


話しを聞くと、明日の夜は人が足りているとのことだった。
ただ、俺は調理師免許を持っている、日本でレストランで働いていた経験もあると話すと、明日面接するから履歴書を持ってまたおいでと言ってくれる。

その場で分かりましたと答えて家に戻るが、冷静に考えて再来週には確実に収穫期が来てファームの仕事がある。
ファームの方が間違いなく給料は良い。
もし働けたとしても2週間で辞めるのは忍びない。
そもそもレストランで働くなら、大都市の方が絶対に良い。
こんな田舎町だし、レストランで働いているのは少人数だし。

まぁ、試しに明日行ってみることにした。
ダメ元だし。なるようにしかならない。









・土曜

朝4時半に起きる。
ゲンちゃんが寝坊しているので起こす。

面接はランチタイムが終わった2時過ぎに来てくれと言われている。
履歴書を作る。
この先、転職する時や大都市に行ったときには必要だろうから作っておいて損は無い。

オーストラリアでは履歴書という物は売ってはいない。
自分でパソコンで作る。
ネット上でテンプレを探して真似る。

とにかく分かりやすく、そして職歴やスキルをアピールするのが重要らしい。
日本で働いていた場所、業務内容、持っている免許などを書く。
学歴なんかは最終学歴だけ書けばいいらしい。
レストランのオーナーからは、日本食と言われても分からないと言われたので写真も貼る。

レセプションで印刷してもらう。
1枚1ドル。
レセプションの人は、ファームの新しい情報を教えてくれて、月曜日になったらそこに行って仕事が無いか聞きなと教えてくれた。


14時、レストランに行ってみる。
昨日のオーナーが対応してくれた。

履歴書を見て、というか調理師免許って何だ?と聞かれる。
そもそも調理師免許がどういう物なのか説明がしづらい。
外国では意味分からないだろうし。日本でもまったく意味無いし。
というか俺の英語では説明が出来ない。
筆記テストがあるとしか答えられない。

いつこの免許を取ったんだ?と聞かれる。
2年前と答えると、じゃあ何で免許取得前から職歴があるんだ?と聞かれる。
まぁ確かにそりゃそうなる...。返答が出来ない。

そこから日本での仕事内容を聞かれる。
実家は飲食店だよなんて話しもする。


するとオーナーはメニューを持ってきて、「このメニュー作れるか?」と聞かれる...。
そうなると俺の思ってたのと違う...。雑用しか出来ないし...。
つーか、英語のメニューほぼ読めないし。
「いや無理...。作ったことない...。」と答える。

「じゃあステーキ焼けるか?」と言われる...。
「たぶん...。」と答える...。

オーナーは、たぶんねぇ...と渋い顔をする...。
ホントに申し訳ない、そういうつもりじゃなかったし、それを英語で話せない...。

オーナーはそこから色々話してくれたが、長すぎてちょこちょこしか理解できなかった。
まぁうちは即戦力のシェフを探しているから無理だよ、他をあたりな的な話し....。
そりゃそうだ....。まぁよく考えればそうだ....。こんな小さな街のレストランは無理だ...。
家に帰る...。

レセプションの人が入り口で「どうだった?」と聞いてくれたが、仕事は無かったと答えると、残念な顔をしてくれた。



まぁ大人しく、ファーム関係からの連絡を待つしかない。
月曜になったら、また新たに聞いた場所を尋ねるしかない。


夕方からは1週間分の日記を書く。

そしてこの先、やっぱり車を持っていた方がいいよなと思い始める。
オーストラリアではそこら辺の家でいらなくなった車が売っている。
ただ、どうせなら不安なので日本人から直接買った方がいい。
そうなるとブリスベンまでは戻らなきゃいけない。
なら暇な今のうちに行った方がいい。

ファームで働くとなると車を持っていないと、送り迎えで毎日5ドルぐらいかかる。
逆に持っていれば稼げる。
どこかのタイミングで縦断旅行も行きたい。

中古車情報や、維持関係の事を調べる。
その他溜まっていることも少し片付ける。


夜、ゲンちゃんは長々と電話をしていた。
明日はゲンちゃんが休みなので深夜まで長々と二人でワインを呑んだ。




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