前回の日記からまた3ヶ月が経った。
ずっと相変わらずマンダベラにいただけど、まぁ色々なことがあった3ヶ月間。
車のパワーウインドウは新しいモーターが届いたとのことで修理に出したら直った。
修理代は見積もりと合わせて240ドル、17000円ぐらい。
マジ車に金がかかりすぎている...。
直ったついでに、前から1度見てみたかったマンダベラ空港。
たしかに滑走路があった。
定期便は無い。
何度か小さなプロペラ機が飛んでいくのを見た事がある。
何の飛行機かは分からない
週末はたまに、ユーキさんとかマミコが住む家にタカと呑みに行った。
誰だかの送別会。
日本食飲み会。
かき揚げ美味しかった。
マンダベラで休日にすることがまったく無い。
マンダベラより先の内陸に行ったことが無かったので暇つぶしに行ってみる。
地図を見ていると、マンダベラから西に100kmぐらいのところに大きな湖があった。
何があるのか分からないけど、そこを目指す。
マンダベラから40分、西側の次の街、アイルズボルト。
マンダベラより小さい。
人が1人もいない。
スーパーでは無く、商店が1つだけあった。
それ以外は小さな喫茶店があるぐらいで、マンダベラやゲインダーよりも小さな街。
郊外にあった、アイルズボルト空港。
ここもマンダベラと同じ感じ。
プロペラ機が1機止まっていた。
個人の物っぽい。
アイルズボルトからもう30分北西に走って到着。
湖じゃなくてダムだった。
ウルマダム。
デカい。
ダムの上も歩ける。
ダムのほとりのキャンプサイト。
賑わってた。
オーストラリアは山ほどキャンピングカーを見る。
リタイアした後の高齢者の夫婦とかがのんびりロードトリップをしているらしい。
ダムは良い暇潰しだった。
9月下旬、働いていたグレープファームが、作業が一段落したらしく、俺とネパール人だけしばらく仕事が無いと突然言われる....。
いつか再開するらしいがひとまず長期休暇だと...。
すぐにバスに連絡すると、オレンジの収穫の仕事があるから移動しろと言われる。
オレンジ収穫はもう終盤だし、金にはならない。
タカがやっている時給の仕事に移動出来る可能性もあったので、バスには家族が病気になったから1度日本に帰ると嘘をつき、タカに仕事があるか聞いてもらった。
結局5日ほど休みが出来てしまったあと、タカのファームで働けることになった。
オーナーが4つファームを持っていて、タカとは別のファームだった。
リサというファーマーと二人でオレンジの若木の枝をノコギリで切る仕事。
根元で枝が2本や3本で別れて育っている木を1本だけ残す。
数日後、タカとナナミちゃんがこっちに移動になり、4人で働いた。
朝5時半から13時半までの8時間。
昼休憩の30分は給料に含まれた。
月~金曜で土日は休み。
前のファームは9.5時間の週6だったから週400ドルほど給料は下がった。
ただその分、自由な時間は増えたし、週休2日になり楽勝だった。
仕事中もタカとどうでもいい話しをしているだけで時間は過ぎる。
1週間ほど木を切る仕事をした後、違うファームに移動になった。
4つの中で1番遠いファーム。
マンダベラから片道30km、25分かかる。
マミコと、向かいに住んでるイタリア人のアッシュ、アイルズボルトに住んでるイギリス人カップルのルイスとキャラと同じチームになり、ひたすら苗を植える仕事。
苗を植える穴をシャベルで掘ったり、肥料をまいたりもした。
仕事は毎朝5時半からで、5時にマンダベラを出発する。
まだ夜明け前で薄暗い。カンガルーが出やすい時間帯だった。
ある朝50mぐらい先にカンガルーがいきなり出た。
いきなり過ぎてテンパってしまい、ブレーキを思いっきり踏めば回避出来たのに、ブレーキもハンドルも中途半端になってしまい、左前輪で轢いてしまった。
中位のサイズだったので大破は真逃れたけど、バンパーが破損した...。
バンパー下の網みたいなのも取れた...。
デカい車だからこのぐらいで済んだけど、普通車だったら大破だった。
轢いた時の衝撃は中々デカかった。
カンガルーにも申し訳無いけど。
カンガルー轢いたことがある日本人とか、中々いないし...。
9月の下旬、週末の夜、星が綺麗だったのでタカと近くの丘に星を見に行った時、メールが届いた。
俺が前に同居人募集をネットで出した時の記事がまだ残っていたらしく、それを見てメールをくれた。
マンダベラに数日前に来たのだが仕事が無い、何か知りませんか?という内容だった。
俺らと同じスリーリバースに住んでいるみたいだったので、家に戻り会うことにした。
マユちゃんとナナちゃんという二人組だった。
俺らが知っているマンダベラでの情報を全て話した。
それとその時、俺とタカはとにかく海に遊びに行きたかった。
海じゃ無くても、なんでもいいから週末にマンダベラから出て遊びに行きたかった。
この2週間ぐらい、会う人全てに海に行こうと誘っていたが、みんなからフラれていた。
タカと二人で海に行っても、俺の車だとガス代がかかりすぎる。
もう2~3人欲しかった。
そんな話しを二人にしたら、良いですねとなって。
次の週末にヌーサに行くことになった。
俺は1度行っていたので、色々調べなくていいし。
数日後、二人はバスの元でブルーベリーピッキングの仕事が決まった。
ヌーサのこともあって、この週はちょこちょこ夜はこっちの家に遊びに来ていた。
金曜のお互いの仕事が終わったあと、夕方からヌーサに出発。
前回泊まったゲストハウスに泊まった。
土曜日は天気が生憎で、夕方からは雨が降った。
昼間はサタデーマーケットに行き、午後は片道1時間かけてサンシャインコーストに南下し、アジアンマーケットやホームセンターで買い物をした。
彼女たちは、マンダベラに来たばかりというのもあって、色々買い込んでいた。
二人で割り勘して部屋の小物を増やしていた。
夜は宿近くの公園にある無料BBQ台でBBQをした。
オーストラリアの公園にはどこにでも無料のBBQ台がある。
薪では無くて、電気のホットプレート。
スイッチを押すと熱くなる。
たぶん毎日清掃員さんが来ていて、いつ見ても綺麗。
公園の裏手が海岸で、前回来たときゴミちゃんと夜に行った。
公園のBBQ台のことも、裏が海岸なことも、マンダベラの時点でタカには話してあった。
BBQが終わって、片づけて宿に戻るときに、タカはマユちゃんを誘って海に消えた。
宿に戻って呑んでたら2時間後ぐらいに帰ってきた。
翌日は晴れたから海水浴して。
海岸近くの丼ぶり屋で昼食。
白飯か酢飯を選んで。
刺身か焼き魚かを選んで。
5種類のトッピングを選んで。
最後にソースを選ぶ。
1000円ぐらい。
酢飯にサーモン。
枝豆、ガリ、もやし、ネギ、トビッコ。
わさび醤油。
全て超久しぶり。美味しかった。
帰り道、途中のギンピーに寄り、スーパーで買い物をする。
1ヶ月ぶんぐらいの食料とワインを10箱買う。
マンダベラからの頼まれた買い物もして。
4人分だから、さすがにトランクがパンパンになった。
マンダベラに帰ってきて、なんか色々あって、2日後ぐらいにタカとマユちゃんは付き合った。
キルギスの汚ないマンションの一室で知り合い、クソみたいな移動を繰り返し、よく分かんないことばっかあった1年後に、オーストラリアのクソ田舎で再会して、1ヶ月一緒に住み、働いたら、そいつに彼女が出来た。
そんな感じだから、彼女達は毎晩なんだかんだこっちの家に来て、マユちゃんは週に1度ぐらいしか帰らないみたい生活が続いた。
仕事は苗を植えるのが終わって、まだ若い小さな木の幹を白いペンキで塗る仕事になった。
朝ファームに着いて、ファームの車にペンキを積み込んで、ルイスとキャラと4人でブロックに向かう。
ファームの人はほとんど見に来ない。
自分達で昼休憩を取って、時間が来たら勝手に帰った。
朝5時半から7時ぐらいまでは時間を潰すために、タカと毎日どうでもいい話しをして。
あとはラジオを聞きながらペンキを塗って。
あまりにもほったらかしだから、横になって寝ててもバレないし。
話しているだけで半日終わるなんて日もあって。
それにも飽きて、まじめに働いたりもして。
二日酔いで仕事中爆睡する人。
仕事中に、家にあるホットプレートで鍋が出来るのではないかという話しになって、週末キャラバンの日本人達を誘って鍋会をする。
安かったBBQソーセージで作ったつみれは中々美味しかった。
10月下旬、隣人のサキコちゃんとジュンペイ君がマンダベラを離れるのを決めた。
メルボルンに移動するらしい。
ジュンペイくんの車を売るのを俺とタカで手伝ったり。(売れなかったけど。)
この頃の仕事は、ペンキの在庫がたまに無くなる日があって、そういう日は小さな木の根元に生えている雑草を取る仕事をしたり。
仕事中、寝不足で本気で寝る人。
サキコちゃんとジュンペイくんの出発が数日後に決まって、みんなで写真を撮りに行く。
マンダベラ看板。
スリーリバース。
レセプションのボス、シェリーと。
この日の夜、お別れ会。
サキコちゃんは知り合って7ヶ月ぐらい。
ジュンペイくんは5ヶ月ぐらい。
スリーリバースでは俺たち3人が最古参になっていた。
一時期はスリーリバースに日本人は俺たちだけみたいな時期もあったし。
仕事のことも、お互いの車が壊れた時も、何度も助け合ったし。
何度も何度も呑んだし。
間違いなく、マンダベラでの生活で1番繋がりがあった二人だし。
マユちゃんとナナちゃんが作ったケーキ。
この数日後、二人はメルボルンに向かった。
車はブリスベンで売って、飛行機で向かったらしい。
俺とタカの仕事は順調で、月~金で毎日ほぼ8時間で仕事があった。
めちゃくちゃ稼げるわけではないけど、十分貯蓄出来る。
車の修理費のマイナスは完全に返済が終わり、貯金に回り始めた。
仕事の内容も暇過ぎるし。問題無かった。
ただブルーベリーピッキングが仕事の彼女達は、給料が安定しなかった。
日に日に夏になっていき、最高気温は40度近かったし、体力的にもキツそうだった。
それと、タカとマユちゃんは一緒に暮らしたがっていた。
ただ、スリーリバースにはもう空きの部屋が無かった。
みんなで他の街に移動するかという話しもあった。
ただナナちゃんはセカンドビザ取得まで、あと2ヶ月は働かなければいけない。
他の3人は持っている。
俺は出来ればもうしばらくはマンダベラで働きたかった。
食料もたくさん買い込んでいたし。
それとモンゴルで知り合い、中国まで一緒で、インドでも合流した拓郎が1ヶ月後にオーストラリアに来ることになっていた。
マンダベラで一緒に働くという話しになっていた。
3人で移動するか。2人だけどこかに移動するか。
誰かが1人なのか。
各々の事情と、ビザの期限と、やりたいことが違う中、何度も話し合った。
ちょくちょく結論も変わった。
2週間ぐらい話し合った結果、全員マンダベラに留まることになった。
タカは1月に帰国だからクリスマス前に観光も含めてマユちゃんとシドニーに移動する。
俺はその時拓郎と話し合って、マンダベラに留まるか一緒にシドニーに行くか決める。
そのかわり、同居人を交換することになった。
タカがマユちゃんの部屋へ。ナナちゃんは個室が空くまで俺の部屋へ移動することになった。
二人はそれならマンダベラでもいいらしい。
もう何故こんなことになっているのか。
それと月に1回海辺の街に海水浴と買い物に行こうと決めた。
ヌーサに行ってから1ヶ月経った11月の頭。
彼女達は土曜の仕事をサボり、金曜の仕事終わりに出発した。
今回はキャラに薦められたハービーベイへ。
途中大きな虹が出た。
この日は本当にカンガルーとウサギが多くて怖かった。
宿はエアビでタカとマユちゃんが取ってくれた。
2泊で70ドル、1泊2500円ぐらい。
綺麗で広かった。
土曜は曇り空で買い物中心。
カフェの前に止まっていたデロリアン。
この日は寒くて海水浴は出来ない。
ショッピングモールに行って、壊れたバンパーを修理するのにテープや接着剤を買って。
煙草が安かったから1ヶ月分買い込んで。
手持ちの服はオーストラリアを出るときに買い換えればいいやって思っていたけど、あまりにも色落ちと穴が空いてたりして、タカに散々馬鹿にされていたので、Tシャツを3枚、シャツを2枚、半パンを1枚買う。
ここまで服は買ってこなかった。
1年11ヶ月、散々手洗いして、クタクタだった。
全て一新させた。
ワインも安かったから1ヶ月分買い込んで。
夕方、日が出たので観光スポットの桟橋へ。
橋からは世界遺産のフレーザー島も見えた。
入島には許可証が必要で、いつか行ってみたい。
きっと何年後か、タカとこの写真を見て爆笑する時が来る。
去年の写真見たって面白いのに。
次の日は快晴で、荷物をまとめて、チェックアウトして、海に行った。
スケボーパークに車を止めて、裏手のビーチで泳いだ。
人はほとんどいなかった。
こんなこと言っても意味無いけど、砂浜に座って、遠くで泳いでいるタカとマユちゃんを眺めているときは本当に不思議な感じだった。
キルギスから2ヶ月回って、砂漠も見た、モスクも見た、標高2000mの湖も行った、山奥でトレッキングもした、11日間カスピ海で船を待った、気球も乗った。
いつかまた会うだろうとイスタンブールで別れて、1年後に南半球の田舎町で合流して、また2ヶ月一緒に住んで働いて、それが部屋は別れて、女の子と目の前で泳いでいるから。
なんだこれと。
きっとまた数年後、どこかで会う。
また何だコレって笑うときが来る。
海から出て、スーパーで買い物をして食料を買い込んで、また車をパンパンにして、マンダベラに戻った。
次の週からは、マンダベラ近くのファームに移動になって、ひたすら切り落とされて放置されている枝を拾い、車の荷台に乗せて、1カ所に集めるという仕事になった。
これも誰も監視していないのでちょこちょこタカとサボった。
拓郎が11月中旬、オーストラリアに到着した。
ずっと連絡は取っていた。
みんなでシドニー案もあった中、結局マンダベラで一緒に働こうと決めて、ブリスベンへの飛行機にしてもらった。
ただ最近、どうもマンダベラの仕事が少ないという情報が多かった。
新規は受け付けていないという雰囲気だった。
拓郎にブリスベンに着いてすぐにマンダベラのコントラクターに連絡してもらった。
各所聞いたが今は仕事は無いとのことだった。
ブリスベンに留まって仕事を探すか、近郊のガトンで働くか悩んでいたが、ガトンも仕事が無いとのことで、ブリスベンで働くことになった。
運良く洗車の仕事がすぐに決まった。
ひとまずはお互い離れて暮らし、いつか合流しようと話した。
土曜日は仕事が休みなのは俺たちだけだった。
朝から彼女にプリンを作る人。
ハービーベイに行ってから2週間後の週、木から雑草を抜く仕事中、ペースが遅いと注意された。
そんなに適当にやっていたわけでも無いのだけど。
その3日後、木を塗っている仕事をしている時、朝からずっとまじめにやっていたけど昼前にタカと手を止めて10分ほど煙草吸いながらサボっていた。
そこをボスに見られた。めちゃ怒られた。
初めて怒られた。
そこから数日間はまじめにやった。クビになっても困るし。
明らかにボスや他のファーマーがペースを確認しに来ていた。
この週の木曜日、ボスが来て、
「申し訳無いが仕事は明日が最後だ。もうやることが無い。再開するのは数週間後になる、その時は知らせる。」
と言われる。
仕事を失う...。
仕事が無いと謝っていたし、言い方から、言っていることはたぶん本当。
仕事が少なくなってきているのも何となく分かる。
ただ、一緒に働いていたキャラ達は継続。
他のファームに行っていた日本人達も継続。
俺たち二人だけクビ。
それは仕事が少ないなか、サボっていた俺たちから人員削減みたいな感じだった。
1番よく行っていたファームのシェード。
すぐにバスに元にいたグレープファームに戻れないか連絡を入れる。
バスからはたぶん俺は戻れるが、タカは新規だからたぶん無理だと言われる。
それでも、すぐに確認を取るから休み明けまで待てと言われる。
そこから4日間休み、バスから連絡が来て、グレープファームの仕事は数週間後からになる、今は無いと言われる。
他の時給の仕事も無いと。
レモンのピッキングの仕事が今週末からあるから、始まったら知らせると言われる。
ただそれも、俺だけでタカは無理だと。
ひとまず分かった、連絡を待つと伝える。
急展開すぎる...。
もう数ヶ月は働けると思っていたし、グレープファームならいつでも戻れると思っていた。
レモンのピッキングはやりたくない...。
この暑さだと厳しいし、時給で働いてきたから歩合にはもう戻りたくない...。
3人でシドニーに行くという案もある。
ただそれだとタカは1月に帰る。その先は一人になる。
拓郎はブリスベンで安定している。
シドニーには今は行かない。
手元には食料がたくさんある。
荷物も多い。
マンダベラで仕方なしにレモンのピッキングをするか。
タカとシドニーに行くか。
ブリスベンで拓郎と合流するか。
いきなり選択しなければいけなかった。
貯蓄も多くは無い。
一刻も早く働かなきゃ。
ここまでの急展開はオーストラリアに来て初めてだった。
マンダベラに来て9ヶ月。
ついに移動の時が来たっぽい。
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ずっと相変わらずマンダベラにいただけど、まぁ色々なことがあった3ヶ月間。
車のパワーウインドウは新しいモーターが届いたとのことで修理に出したら直った。
修理代は見積もりと合わせて240ドル、17000円ぐらい。
マジ車に金がかかりすぎている...。
直ったついでに、前から1度見てみたかったマンダベラ空港。
たしかに滑走路があった。
定期便は無い。
何度か小さなプロペラ機が飛んでいくのを見た事がある。
何の飛行機かは分からない
週末はたまに、ユーキさんとかマミコが住む家にタカと呑みに行った。
誰だかの送別会。
日本食飲み会。
かき揚げ美味しかった。
マンダベラで休日にすることがまったく無い。
マンダベラより先の内陸に行ったことが無かったので暇つぶしに行ってみる。
地図を見ていると、マンダベラから西に100kmぐらいのところに大きな湖があった。
何があるのか分からないけど、そこを目指す。
マンダベラから40分、西側の次の街、アイルズボルト。
マンダベラより小さい。
人が1人もいない。
スーパーでは無く、商店が1つだけあった。
それ以外は小さな喫茶店があるぐらいで、マンダベラやゲインダーよりも小さな街。
郊外にあった、アイルズボルト空港。
ここもマンダベラと同じ感じ。
プロペラ機が1機止まっていた。
個人の物っぽい。
アイルズボルトからもう30分北西に走って到着。
湖じゃなくてダムだった。
ウルマダム。
デカい。
ダムの上も歩ける。
ダムのほとりのキャンプサイト。
賑わってた。
オーストラリアは山ほどキャンピングカーを見る。
リタイアした後の高齢者の夫婦とかがのんびりロードトリップをしているらしい。
ダムは良い暇潰しだった。
9月下旬、働いていたグレープファームが、作業が一段落したらしく、俺とネパール人だけしばらく仕事が無いと突然言われる....。
いつか再開するらしいがひとまず長期休暇だと...。
すぐにバスに連絡すると、オレンジの収穫の仕事があるから移動しろと言われる。
オレンジ収穫はもう終盤だし、金にはならない。
タカがやっている時給の仕事に移動出来る可能性もあったので、バスには家族が病気になったから1度日本に帰ると嘘をつき、タカに仕事があるか聞いてもらった。
結局5日ほど休みが出来てしまったあと、タカのファームで働けることになった。
オーナーが4つファームを持っていて、タカとは別のファームだった。
リサというファーマーと二人でオレンジの若木の枝をノコギリで切る仕事。
根元で枝が2本や3本で別れて育っている木を1本だけ残す。
数日後、タカとナナミちゃんがこっちに移動になり、4人で働いた。
朝5時半から13時半までの8時間。
昼休憩の30分は給料に含まれた。
月~金曜で土日は休み。
前のファームは9.5時間の週6だったから週400ドルほど給料は下がった。
ただその分、自由な時間は増えたし、週休2日になり楽勝だった。
仕事中もタカとどうでもいい話しをしているだけで時間は過ぎる。
1週間ほど木を切る仕事をした後、違うファームに移動になった。
4つの中で1番遠いファーム。
マンダベラから片道30km、25分かかる。
マミコと、向かいに住んでるイタリア人のアッシュ、アイルズボルトに住んでるイギリス人カップルのルイスとキャラと同じチームになり、ひたすら苗を植える仕事。
苗を植える穴をシャベルで掘ったり、肥料をまいたりもした。
仕事は毎朝5時半からで、5時にマンダベラを出発する。
まだ夜明け前で薄暗い。カンガルーが出やすい時間帯だった。
ある朝50mぐらい先にカンガルーがいきなり出た。
いきなり過ぎてテンパってしまい、ブレーキを思いっきり踏めば回避出来たのに、ブレーキもハンドルも中途半端になってしまい、左前輪で轢いてしまった。
中位のサイズだったので大破は真逃れたけど、バンパーが破損した...。
バンパー下の網みたいなのも取れた...。
デカい車だからこのぐらいで済んだけど、普通車だったら大破だった。
轢いた時の衝撃は中々デカかった。
カンガルーにも申し訳無いけど。
カンガルー轢いたことがある日本人とか、中々いないし...。
9月の下旬、週末の夜、星が綺麗だったのでタカと近くの丘に星を見に行った時、メールが届いた。
俺が前に同居人募集をネットで出した時の記事がまだ残っていたらしく、それを見てメールをくれた。
マンダベラに数日前に来たのだが仕事が無い、何か知りませんか?という内容だった。
俺らと同じスリーリバースに住んでいるみたいだったので、家に戻り会うことにした。
マユちゃんとナナちゃんという二人組だった。
俺らが知っているマンダベラでの情報を全て話した。
それとその時、俺とタカはとにかく海に遊びに行きたかった。
海じゃ無くても、なんでもいいから週末にマンダベラから出て遊びに行きたかった。
この2週間ぐらい、会う人全てに海に行こうと誘っていたが、みんなからフラれていた。
タカと二人で海に行っても、俺の車だとガス代がかかりすぎる。
もう2~3人欲しかった。
そんな話しを二人にしたら、良いですねとなって。
次の週末にヌーサに行くことになった。
俺は1度行っていたので、色々調べなくていいし。
数日後、二人はバスの元でブルーベリーピッキングの仕事が決まった。
ヌーサのこともあって、この週はちょこちょこ夜はこっちの家に遊びに来ていた。
金曜のお互いの仕事が終わったあと、夕方からヌーサに出発。
前回泊まったゲストハウスに泊まった。
土曜日は天気が生憎で、夕方からは雨が降った。
昼間はサタデーマーケットに行き、午後は片道1時間かけてサンシャインコーストに南下し、アジアンマーケットやホームセンターで買い物をした。
彼女たちは、マンダベラに来たばかりというのもあって、色々買い込んでいた。
二人で割り勘して部屋の小物を増やしていた。
夜は宿近くの公園にある無料BBQ台でBBQをした。
オーストラリアの公園にはどこにでも無料のBBQ台がある。
薪では無くて、電気のホットプレート。
スイッチを押すと熱くなる。
たぶん毎日清掃員さんが来ていて、いつ見ても綺麗。
公園の裏手が海岸で、前回来たときゴミちゃんと夜に行った。
公園のBBQ台のことも、裏が海岸なことも、マンダベラの時点でタカには話してあった。
BBQが終わって、片づけて宿に戻るときに、タカはマユちゃんを誘って海に消えた。
宿に戻って呑んでたら2時間後ぐらいに帰ってきた。
翌日は晴れたから海水浴して。
海岸近くの丼ぶり屋で昼食。
白飯か酢飯を選んで。
刺身か焼き魚かを選んで。
5種類のトッピングを選んで。
最後にソースを選ぶ。
1000円ぐらい。
酢飯にサーモン。
枝豆、ガリ、もやし、ネギ、トビッコ。
わさび醤油。
全て超久しぶり。美味しかった。
帰り道、途中のギンピーに寄り、スーパーで買い物をする。
1ヶ月ぶんぐらいの食料とワインを10箱買う。
マンダベラからの頼まれた買い物もして。
4人分だから、さすがにトランクがパンパンになった。
マンダベラに帰ってきて、なんか色々あって、2日後ぐらいにタカとマユちゃんは付き合った。
キルギスの汚ないマンションの一室で知り合い、クソみたいな移動を繰り返し、よく分かんないことばっかあった1年後に、オーストラリアのクソ田舎で再会して、1ヶ月一緒に住み、働いたら、そいつに彼女が出来た。
そんな感じだから、彼女達は毎晩なんだかんだこっちの家に来て、マユちゃんは週に1度ぐらいしか帰らないみたい生活が続いた。
仕事は苗を植えるのが終わって、まだ若い小さな木の幹を白いペンキで塗る仕事になった。
朝ファームに着いて、ファームの車にペンキを積み込んで、ルイスとキャラと4人でブロックに向かう。
ファームの人はほとんど見に来ない。
自分達で昼休憩を取って、時間が来たら勝手に帰った。
朝5時半から7時ぐらいまでは時間を潰すために、タカと毎日どうでもいい話しをして。
あとはラジオを聞きながらペンキを塗って。
あまりにもほったらかしだから、横になって寝ててもバレないし。
話しているだけで半日終わるなんて日もあって。
それにも飽きて、まじめに働いたりもして。
二日酔いで仕事中爆睡する人。
仕事中に、家にあるホットプレートで鍋が出来るのではないかという話しになって、週末キャラバンの日本人達を誘って鍋会をする。
安かったBBQソーセージで作ったつみれは中々美味しかった。
10月下旬、隣人のサキコちゃんとジュンペイ君がマンダベラを離れるのを決めた。
メルボルンに移動するらしい。
ジュンペイくんの車を売るのを俺とタカで手伝ったり。(売れなかったけど。)
この頃の仕事は、ペンキの在庫がたまに無くなる日があって、そういう日は小さな木の根元に生えている雑草を取る仕事をしたり。
仕事中、寝不足で本気で寝る人。
サキコちゃんとジュンペイくんの出発が数日後に決まって、みんなで写真を撮りに行く。
マンダベラ看板。
スリーリバース。
レセプションのボス、シェリーと。
この日の夜、お別れ会。
サキコちゃんは知り合って7ヶ月ぐらい。
ジュンペイくんは5ヶ月ぐらい。
スリーリバースでは俺たち3人が最古参になっていた。
一時期はスリーリバースに日本人は俺たちだけみたいな時期もあったし。
仕事のことも、お互いの車が壊れた時も、何度も助け合ったし。
何度も何度も呑んだし。
間違いなく、マンダベラでの生活で1番繋がりがあった二人だし。
マユちゃんとナナちゃんが作ったケーキ。
この数日後、二人はメルボルンに向かった。
車はブリスベンで売って、飛行機で向かったらしい。
俺とタカの仕事は順調で、月~金で毎日ほぼ8時間で仕事があった。
めちゃくちゃ稼げるわけではないけど、十分貯蓄出来る。
車の修理費のマイナスは完全に返済が終わり、貯金に回り始めた。
仕事の内容も暇過ぎるし。問題無かった。
ただブルーベリーピッキングが仕事の彼女達は、給料が安定しなかった。
日に日に夏になっていき、最高気温は40度近かったし、体力的にもキツそうだった。
それと、タカとマユちゃんは一緒に暮らしたがっていた。
ただ、スリーリバースにはもう空きの部屋が無かった。
みんなで他の街に移動するかという話しもあった。
ただナナちゃんはセカンドビザ取得まで、あと2ヶ月は働かなければいけない。
他の3人は持っている。
俺は出来ればもうしばらくはマンダベラで働きたかった。
食料もたくさん買い込んでいたし。
それとモンゴルで知り合い、中国まで一緒で、インドでも合流した拓郎が1ヶ月後にオーストラリアに来ることになっていた。
マンダベラで一緒に働くという話しになっていた。
3人で移動するか。2人だけどこかに移動するか。
誰かが1人なのか。
各々の事情と、ビザの期限と、やりたいことが違う中、何度も話し合った。
ちょくちょく結論も変わった。
2週間ぐらい話し合った結果、全員マンダベラに留まることになった。
タカは1月に帰国だからクリスマス前に観光も含めてマユちゃんとシドニーに移動する。
俺はその時拓郎と話し合って、マンダベラに留まるか一緒にシドニーに行くか決める。
そのかわり、同居人を交換することになった。
タカがマユちゃんの部屋へ。ナナちゃんは個室が空くまで俺の部屋へ移動することになった。
二人はそれならマンダベラでもいいらしい。
もう何故こんなことになっているのか。
それと月に1回海辺の街に海水浴と買い物に行こうと決めた。
ヌーサに行ってから1ヶ月経った11月の頭。
彼女達は土曜の仕事をサボり、金曜の仕事終わりに出発した。
今回はキャラに薦められたハービーベイへ。
途中大きな虹が出た。
この日は本当にカンガルーとウサギが多くて怖かった。
宿はエアビでタカとマユちゃんが取ってくれた。
2泊で70ドル、1泊2500円ぐらい。
綺麗で広かった。
土曜は曇り空で買い物中心。
カフェの前に止まっていたデロリアン。
この日は寒くて海水浴は出来ない。
ショッピングモールに行って、壊れたバンパーを修理するのにテープや接着剤を買って。
煙草が安かったから1ヶ月分買い込んで。
手持ちの服はオーストラリアを出るときに買い換えればいいやって思っていたけど、あまりにも色落ちと穴が空いてたりして、タカに散々馬鹿にされていたので、Tシャツを3枚、シャツを2枚、半パンを1枚買う。
ここまで服は買ってこなかった。
1年11ヶ月、散々手洗いして、クタクタだった。
全て一新させた。
ワインも安かったから1ヶ月分買い込んで。
夕方、日が出たので観光スポットの桟橋へ。
橋からは世界遺産のフレーザー島も見えた。
入島には許可証が必要で、いつか行ってみたい。
きっと何年後か、タカとこの写真を見て爆笑する時が来る。
去年の写真見たって面白いのに。
次の日は快晴で、荷物をまとめて、チェックアウトして、海に行った。
スケボーパークに車を止めて、裏手のビーチで泳いだ。
人はほとんどいなかった。
こんなこと言っても意味無いけど、砂浜に座って、遠くで泳いでいるタカとマユちゃんを眺めているときは本当に不思議な感じだった。
キルギスから2ヶ月回って、砂漠も見た、モスクも見た、標高2000mの湖も行った、山奥でトレッキングもした、11日間カスピ海で船を待った、気球も乗った。
いつかまた会うだろうとイスタンブールで別れて、1年後に南半球の田舎町で合流して、また2ヶ月一緒に住んで働いて、それが部屋は別れて、女の子と目の前で泳いでいるから。
なんだこれと。
きっとまた数年後、どこかで会う。
また何だコレって笑うときが来る。
海から出て、スーパーで買い物をして食料を買い込んで、また車をパンパンにして、マンダベラに戻った。
次の週からは、マンダベラ近くのファームに移動になって、ひたすら切り落とされて放置されている枝を拾い、車の荷台に乗せて、1カ所に集めるという仕事になった。
これも誰も監視していないのでちょこちょこタカとサボった。
拓郎が11月中旬、オーストラリアに到着した。
ずっと連絡は取っていた。
みんなでシドニー案もあった中、結局マンダベラで一緒に働こうと決めて、ブリスベンへの飛行機にしてもらった。
ただ最近、どうもマンダベラの仕事が少ないという情報が多かった。
新規は受け付けていないという雰囲気だった。
拓郎にブリスベンに着いてすぐにマンダベラのコントラクターに連絡してもらった。
各所聞いたが今は仕事は無いとのことだった。
ブリスベンに留まって仕事を探すか、近郊のガトンで働くか悩んでいたが、ガトンも仕事が無いとのことで、ブリスベンで働くことになった。
運良く洗車の仕事がすぐに決まった。
ひとまずはお互い離れて暮らし、いつか合流しようと話した。
土曜日は仕事が休みなのは俺たちだけだった。
朝から彼女にプリンを作る人。
ハービーベイに行ってから2週間後の週、木から雑草を抜く仕事中、ペースが遅いと注意された。
そんなに適当にやっていたわけでも無いのだけど。
その3日後、木を塗っている仕事をしている時、朝からずっとまじめにやっていたけど昼前にタカと手を止めて10分ほど煙草吸いながらサボっていた。
そこをボスに見られた。めちゃ怒られた。
初めて怒られた。
そこから数日間はまじめにやった。クビになっても困るし。
明らかにボスや他のファーマーがペースを確認しに来ていた。
この週の木曜日、ボスが来て、
「申し訳無いが仕事は明日が最後だ。もうやることが無い。再開するのは数週間後になる、その時は知らせる。」
と言われる。
仕事を失う...。
仕事が無いと謝っていたし、言い方から、言っていることはたぶん本当。
仕事が少なくなってきているのも何となく分かる。
ただ、一緒に働いていたキャラ達は継続。
他のファームに行っていた日本人達も継続。
俺たち二人だけクビ。
それは仕事が少ないなか、サボっていた俺たちから人員削減みたいな感じだった。
1番よく行っていたファームのシェード。
すぐにバスに元にいたグレープファームに戻れないか連絡を入れる。
バスからはたぶん俺は戻れるが、タカは新規だからたぶん無理だと言われる。
それでも、すぐに確認を取るから休み明けまで待てと言われる。
そこから4日間休み、バスから連絡が来て、グレープファームの仕事は数週間後からになる、今は無いと言われる。
他の時給の仕事も無いと。
レモンのピッキングの仕事が今週末からあるから、始まったら知らせると言われる。
ただそれも、俺だけでタカは無理だと。
ひとまず分かった、連絡を待つと伝える。
急展開すぎる...。
もう数ヶ月は働けると思っていたし、グレープファームならいつでも戻れると思っていた。
レモンのピッキングはやりたくない...。
この暑さだと厳しいし、時給で働いてきたから歩合にはもう戻りたくない...。
3人でシドニーに行くという案もある。
ただそれだとタカは1月に帰る。その先は一人になる。
拓郎はブリスベンで安定している。
シドニーには今は行かない。
手元には食料がたくさんある。
荷物も多い。
マンダベラで仕方なしにレモンのピッキングをするか。
タカとシドニーに行くか。
ブリスベンで拓郎と合流するか。
いきなり選択しなければいけなかった。
貯蓄も多くは無い。
一刻も早く働かなきゃ。
ここまでの急展開はオーストラリアに来て初めてだった。
マンダベラに来て9ヶ月。
ついに移動の時が来たっぽい。
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