19.11.18-12.9 699~720日目 オーストラリア マンダベラ→シドニー

仕事をクビになってから1週間。
他の仕事はすぐには無い。

タカとマユちゃんはシドニーに行くことを決めていた。
ナナちゃんは現状の仕事を続けてセカンドビザを取るまでマンダベラに残る。

俺は3択だった。
タカとマユちゃんと俺の車でシドニーに向かう。
拓郎と合流してブリスベンで働く。
もう1週間待ってマンダベラでレモンのピッキングで働く。


まずレモンのピッキングは無しだった。
もうピッキングはやりたくない。
いつ始まるかも定かでは無い。
これからのマンダベラは50度を超える暑さになる。

9ヶ月住んだマンダベラ。
さすが完全に潮時、撤退の時が来た。



ネットでブリスベンとシドニーの仕事を何となく探す。
どちらの街に向かったとしても、出来れば即日仕事を始めたい。

その中でふと、実家の蕎麦屋で昔働いていた人がシドニーで日本食レストランをやっているのを思い出す。
いつかシドニーには行く気でいたから、その時が来たら行くのかなとは思っていた。

実家に聞いても店名は知らないらしいので、試しにFacebookで検索してみたら店名が出てきた。
どんなお店なのかも、どのぐらいの大きさのお店なのかも全然分からない。

求人とか出しているのかなと思い、ネットで検索すると、1日前にちょうどキッチンの求人が出ていた。
電話するも繋がらないので、メッセージを送ってみる。
人違いだったら申し訳ないのですが、自分は山梨のあの店の孫ですと。



その日の夜、電話がかかってきた。
間違っていなかった。その人のお店だった。
事情を話すと、フルタイムで働いてもらって構わない、給料も優遇する。
それで俺の祖父母に恩を返せるならと言われた。

実家は関係ないので、使えなかったらクビにしてくださいと話し。
いつ来てもらっても構わないと言ってもらえたので、おそらくシドニー到着は1週間後になること、到着日が決まり次第連絡しますと伝える。



これで他の選択肢は完全に無くなった。
シドニーに向かう。
1度はオーストラリアで日本食レストランの厨房で働いてみたかったし。
祖父母と実家で一緒に働いていた人のお店で働く。
世界一周すると言って出た、その途中で。

まさかマンダベラから次の展開がこうなるとは思わなかった。
この1週間は急展開すぎた。














次の日、マンダベラの写真を撮りに出かける。
南側、街の入り口の橋。




街のシンボルの給水塔...。


家の前の通り。


運動場の入り口。


毎日通ったプール。



何度も来た車の修理屋。


メインストリート東側。



酒屋。


薬屋。


雑貨屋。


街唯一のスーパー、IGA。


マンダベラに着いた日、ゲンヤに連れてきてもらった時、たぶん100回は来ることになるよと言われて、そんなに?と思ったけど、確実に100回以上来た。
売っている物は全部知っている。


肉屋。


メインストリート西側。




郵便局。



9ヶ月間住んだ、Three Rivers。
入り口。


共同の風呂、トイレの建物。



屋外の共同キッチン。


最初来たときはこっちに住んでいた。


タカ達が住んでいたエリア。


家の前の道。


家。Kark5という名前だった。




毎日、西日が暑かった。


ガスコンロ。


タカとマユちゃんと話し合い、マンダベラの出発日をこの週の土曜日に決める。
出発まで中2日。
その間に荷物をまとめて、途中の中継地、シドニーでの宿も決めないといけない。


拓郎がブリスベンにいる。
どうせだったら1回会いたい。
今回は合流しないけど、1日ぐらい遊びたい。

拓郎と何度も電話で話し合い、土曜日に拓郎をブリスベンで拾い、その後ゴールドコーストで2泊することにした。
拓郎はまだオーストラリアで海に行ってないらしい。
ならばブリスベンじゃなくてゴールドコーストがいい。
俺もゴールドコーストでは海には行ってないし。
タカとマユちゃんは拓郎のことはもちろん知らないけど了承してくれた。
二人がエアビでゴールドコーストの宿を探して取ってくれた。


マンダベラからシドニーまで最短でも合計1500kmある。
ゴールドコーストからシドニーでも1000kmはある。
車の状態もあるし、運転できるのは俺だけなので、ゴールドコーストとシドニーの間で1泊することにする。
その中継地を、1番宿が安く、距離的にも良さそうという理由でポートマッコリーという街に決めて宿を予約する。
これで日程が決まる。

土曜日 マンダベラ発、ブリスベンで拓郎を拾い、ゴールドコーストへ。5時間半、450km。
日曜日 ゴールドコーストで1日遊ぶ。
月曜日 ゴールドコースト発、ブリスベンに拓郎を送り、ポートマッコリーへ。7時間半、650km。
火曜日 ポートマッコリー発、シドニーへ。4時間、400km。

中々の距離。




荷物の整理。
IGAで段ボールを貰ってきて箱詰め。
9ヶ月ぶりにバックパックを出して荷造り。

ヨルダンのモスクで貰った靴はもうボロボロで、申し訳ないけどここで捨てた。


最後の日の夜、マンダベラ中の日本人と、仲の良いスーダン人達が家に集まってくれて送別会をしてくれた。
さすがに家にこんなに人が集まったのは初めてだった。
この中のほとんどの人が数日中にマンダベラを離れる。
そういう時期だった。
スーダン人達も半分はマンダベラを離れる。

最後はシェリーにうるさいと怒られ解散した。


11月23日、土曜日。
9ヶ月間住んだマンダベラを離れる日が来た。

ナナちゃんは早朝から仕事だったから朝方別れて。
再び寝て、8時起きの10時出発。
最後に冷凍庫と冷蔵庫の物をクーラーボックスに全て突っ込んで。
部屋を掃除して部屋のチェックをしてもらう。


これでホントに最後。
家の前にみんな送りに来てくれて。

隣人のスーダン人のアダム。毎日話した。


来たときからずっといる、長い間一緒にも働いたユーキさん。


写真撮って。


この日、スーダン人のファリットとその彼女もブリスベンまで向かうというので2台で一緒に向かうことにした。
10時半出発。

今までホントにたくさんの人達を見送ってきたマンダベラ。
最後自分が見送られて、スリーリバースを出るときはマジで変な感じで。



途中、マミコが隣町のゲインダーに買い物で来ているというからゲインダーに寄る。
ゲインダーにて。マミコとトモさんとファリット。
トモさんもマンダベラに来たときからずっとお世話になった。
最後餞別でエナジードリンクをもらう。


何度も車で走ったマンダベラからゲインダーまでの道を抜けて。
いつか離れるときがくるとずっと思っていたけど、その時は突然で。
凄い気持ちで、不思議な感じで見慣れた草原地帯を運転した。

何度かファリットと連絡を取って休憩しながら。
400km、4時間走ってブリスベンに到着。
ブリスベンに来たのは車を買った時以来だから、8ヶ月ぶり。

途中ブリスベン手前でファリットの車とはぐれてしまったので、駅前で落ち合って別れの挨拶をして。
なんかまた会う気もするけど。


ブリスベン市内の拓郎の泊まっている宿に向かう。
拓郎とはオーストラリアに来る前のインドのジョードプルの宿の前で別れて以来、9ヶ月ぶり。
そもそも知り合ったのはモンゴルのウランバートル。
2週間一緒に回って、中国の呼和浩特で別れて。
その後8ヶ月ぶりに会ったのがインドのデリー。
そこからまた2週間一緒にインドを回って。
今回が2度目の再会。
モンゴルで会ったときはこんなことになるとは思ってもいなかった。

拓郎は相変わらずで。
そんなに懐かしいという気にもならなくて。

俺とタカとマユちゃんの荷物でただえさえ車の中はギュウギュウだったのに、拓郎と拓郎の荷物を乗せたら、車の中は足下まで荷物で。
みんな体育座りで車に乗って。




1時間運転してゴールドコーストの今夜の宿へ。
エアビで取って貰った一軒家。

ただ住所の場所に行くが、ポストに鍵が無い。
住所は間違いなくここ。
写真も間違ってなさそう。

ただ家の中は灯りが付いているし、人がいる気配がする。
声をかけるが反応も無い。
4人で色々探すが鍵が無い。
オーナーに電話もメールもするが返事も無い。

するとパトカーがくる...。
話しを聞いたらこの家の住人から通報されたらしい....。
どうもこっちが間違っているらしい。
通りが一本違うと...。
めちゃくちゃ謝る...。そうとう迷惑かけて不安にさせてしまった...。

隣の通りに行くと、完全に写真と同じ家がある...。
鍵もあって無事に泊まれた。

この夜はマンダベラから持ってきた食材で夕飯にして、酒呑んで就寝。







翌日。
マンダベラからの食料で朝飯食って。
消費しないと腐るし...。
宿の冷蔵庫は小さくて全て入らないし、冷凍物はクーラーボックスの中でどんどん溶けていくし...。


昼過ぎに街へ。
途中ハーバーの横で買い物。


行動が遅すぎてビーチに着いたのは夕方。
サーファーズパラダイス。
何度も昔から写真で見た景色。


気温も低くて肌寒いし。
水温も低くて。
無理して少しだけ入って。
写真撮ってもらって。


タカとマユちゃんはそのまま買い物に行って。タクシーで帰るからと。
俺と拓郎でスーパーで買い物して先に帰る。

二人でこの夜は遅くまで呑んだ。
ここまでの8ヶ月のこと。
この先のお互いのオーストラリアで考えていること。
その先のこと。
深夜就寝。





翌日は早朝に起きる。
この日が4日間で1番移動が長い1日。
2日間泊まったゴールドコーストでの家。



ゴールドコーストからブリスベンに1時間かけて戻る。
拓郎を家の近くの駅に降ろす。
次に会うのはおそらく来年の春。
どこかのファームか、シドニーなのか、ブリスベンなのか。
全然違う場所なのか。
ただまた必ずすぐに会う。


俺は全員知り合いだけど。
タカは知り合ったのはキルギスだし。
マユちゃんはマンダベラだし。
拓郎はモンゴルだし。
昨日サーファーズパラダイスで拓郎とタカがふざけて走り回ってるのを眺めていたときは、それはとても不思議なアレで。


ブリスベンを出発してひたすら南へ。
この日は全部で650km。
7時間以上の運転。

2時間おきぐらいに休憩して。
飯食ったりして。
車は荷物を積み過ぎているので、タイヤの空気がすぐ減るからちょこちょこガソリンスタンドで空気を入れて。

もっと遅くなるかなと思っていたけど、17時過ぎにポートマッコリーに到着。
宿は20ドルぐらいのゲストハウス。


4人部屋。


翌日も早めに起きて9時過ぎに出発。
4日目、最後の移動。
この日は400km。4時間ちょっと。

ゴールドコーストを過ぎた昨日の途中から、クイーンズランド州からニューサウスウェルズ州に入っている。
進むだけ人生最南端に向かっていることになる。
ニューサウスウェルズ州はサマータイムを導入しているから1時間時差がある。


ニューサウスウェルズの山火事は世界的なニュースになっていて、被害は凄まじいことは知っていた。
地図上でも通る予定の道の周辺が燃えているみたいだった。

ポートマッコリーを出て数時間で道の左右の森は燃えていた。
燃えているエリアを通過しても、その先はもう燃えた後の炭になってしまっている森だった。
ニュースで見ていたよりずっと深刻で、これは簡単に鎮火できないのは素人でも分かった。
すごい乾燥しているし気温も高いし。

酷いエリアだと道の左右は燃え、煙が凄く、数メートル先までしか見えない中を進んだ。
これでも昼前の明るい時間。


夕方、マンダベラから全部で1600km走りシドニーに到着。
分かってはいたけど大都会だった。

タカとマユちゃんはもう家を決めていた。
ただ今夜から入居予定だったのにオーナーから鍵が届いていないらしく、今夜は入居が厳しいという連絡がきていた。
もう今夜からの分の家賃は振り込んでいるので、それ自体がおかしいと反論しても中々連絡が帰ってこないらしい。

急遽二人は市内に宿を取った。
荷物も多いので、マユちゃんの友人の家に荷物をおかしてもらう。
荷物を置いて、二人を宿の近くで降ろす。
次に会うのはひとまずお互いの生活が落ち着いた数日後。
タカとは結局ここまで3ヶ月間近く一緒にいたけど、ひとまず完全に離れる感じになる。

俺はシドニーの最安の宿へ。
1泊13ドルで駐車場付きは破格だった。






翌日。
早速連絡を取っていた日本食レストランへ。


お会いするのはたぶん10年ぶりとか。
顔とか声とかは何となく記憶にあって、向こうも俺を見て面影があるとおっしゃっていた。

事前に電話で話していた条件で働かせてもらえることになった。
営業している週6日間はフルで働かせてもらえる。
仕事は明日の昼からということになった。
着いてすぐ。マジでありがたい。




帰り道。
お店の近くで、明日から通勤するのに車が停められるフリーのパーキングスペースを探す。

すると車の下から異音が聞こえる...。
ギギギと...。
それとギアチェンジの時に突っかかる音が聞こえる...。

10分も走ると明らかに音は大きくなり、ガタガタと何かを引きずる音がし始める...。
しばらくすると動かなくなった...。

シドニーの住宅街のど真ん中で自力走行が出来なくなる...。


下を覗くと何かが折れていた...。
明らかにこれが原因...。


マンダベラを出たときから兆候はあった...。
ギアを入れると突っかかる感じはしていた...。
それがついに壊れた。


ロードサービスに電話する...。
俺のロードサービスはクイーンズランドのものだが、聞くとニューサウスウェルズでも使えるらしい。

1時間後にロードサービスが到着。
ギアシャフトが折れていて、これは修理に時間がかかると言われる。
この時点で夕方の5時。どこかに持って行っても今日中の修理は不可能だと言われる。

それと、お前は修理工場を知っているのか?と聞かれる。
いや、シドニーに着いたばかりだし知らないと答えると、近くの修理工場に運ぶことは可能だが、その修理工場がランドローバーに対応しているかは分からない。
1件の事故でレッカーは1回だけだから、もし運んだ修理工場が対応していなければ、その先のレッカーは有料になると言われる...。

だったら今夜はここに置いて、明日以降ランドローバーに対応している修理工場を探し、再びロードサービスを呼んだ方が良いと言われる...。


分かったと伝えると、ロードサービスは帰って行った...。
ただ、明日から仕事....。そんな時間は無い...。
宿のWi-Fiは弱い...。調べるのも向いてない...。
だいたいシドニーでランドローバー対応の修理工場がどこかとか、どうやって調べていいのかも分からない...。


そこで思い出したのが、シドニーだったら日本人の修理工がいる工場があるはずだと...。
調べるとあった。
電話してみると、ランドローバーに対応している、どちらかというと得意分野だと言ってもらえる...。

今夜はもう閉まるので、車は店の前に置いといて、明日の朝来てもらえれば対応すると言ってもらえた。


再びロードサービスに電話する。
ただお前は今日2回目だから後回しにする、2時間後だと言われる...。
結局2時間半ぐらい待った夜21時ぐらいにレッカーが到着。



レッカー車に乗って修理工場に連れて行ってもらう。
工場の前の道路に置いて、ボンネットに、「故障車だから動かせない、明日の朝動かすから駐禁取らないで」とメモ書きを置く。

荷物の大半は車の中に置いたままだった。
修理に何日かかるか分からない。
当面の必要な物だけをバックに詰める。

9ヶ月ぶりにバックパックを背負った...。
とても重かったし...。なんでここでこんな状況で久しぶりにバックパック背負ってるんだと思いながら...。
バスで宿まで戻る...。


ただ...。
シドニーに来る途中で故障しなくて本当に良かった...。
ハイウェイでこんなことになっていたら絶望的だった...。
3人分の荷物を積んでいるし...。
市街地で良かった...。

シドニーに着いて、全員を宿で降ろし、しかも仕事が決まった帰り道に壊れた。
なんだか役目は果たしたから壊れたような...ゴーイングメリー号のような...。








翌日。
バスで修理工場に向かう。
日本人スタッフの方はめちゃくちゃ良い人だった。
修理には数日かかるらしい。


修理工場から職場までバスで向かう。
お店はお蕎麦屋さんと、お好み焼きと鉄板のお店に別れている。
入り口こそ別だが、お店は中で繋がっていて。
厨房は別。
俺は鉄板側で、お好み焼き担当になった。

ひたすらお好み焼きを焼くのを教わる。

田舎焼き。
ベジタリアン用のメニュー。
餅、アスパラガス、ジャガイモ。


賄いは毎日メニューから選べて、日本食で。
マジでありがたい。
海鮮丼。


仕事は決まったので次は家だった。
いかんせん、泊まっていた宿の治安が悪すぎた。
他の宿泊者から話しを聞く限り、盗難とかは無いらしいけど...。
ひとまず汚すぎる。
誰も使った皿洗わないし。
床はゴミばっかだし。
風呂場とトイレも悲惨だし。
夜は酔っ払いとドラッグの匂いがヤバいし。
ロッカーが無いから貴重品を持ち歩かなきゃだし。
俺の歯ぎしりがうるさくて、下のベッドのおじさんと言い合いになるし。
おじさん一日中電話していてうるさいし。
今まで何百と安宿に泊まってきたが、過去最悪レベルだった。

仕事が夜からの日に、家を探し続ける。
片っ端からメールを送り続ける。

1番必要なのは駐車場。
シドニーで駐車場ありの物件は少ない。
そしてシドニーは女性限定の家が多すぎる...。

あと出来れば個人部屋。
俺は何人部屋でもいいけど、歯ぎしりで同居人と揉めたくない...。
次に値段...。

条件が良さそうな家が見つかり翌日に見に行くが、駐車場が無いということで断念する。


次の日、バスの中でFacebookで見つけた物件にメールを送る。
翌日返信が来て、仕事が休みなので部屋を見に行ってみると、めちゃくちゃ条件が良い家だった。
もう今日中に引っ越しますとオーナーに伝えて、宿に戻る。


10日間ぐらい住んだ宿。



荷物をまとめると、オーナーが車で迎えに来てくれた。

家は南シドニーの西の方。
郊外の住宅街のグレイズビルという街。
中心までバスで20分。
職場まで車だと20分だけど、バスだと乗り継ぎが必要で1時間。

各々個人部屋で、3部屋、全部で3人。
全員日本人、オーナーも日本人。


家の中では一番小さな部屋。ベッドがあるだけ。
エアコンは無くて扇風機。
ただ、トイレ風呂は俺専用で、冷蔵庫も専用のがあるという最高の条件。
駐車場もある。スーパ-もすぐ。
オーナーさんはここには住んでいない。
これで週140ドル。
破格すぎた。同じ条件でシドニーなら週200ドル以上は確実にする。


なによりオーナーが良い人すぎた。
会ってすぐに、この人なら間違いないと思って即決した。

オーナーさんはこの日の夜、俺と同居人を誘ってくれて家の横のバーに連れて行ってくれた。
何杯も生ビールをご馳走してくれた...。久しぶりに生ビール呑んだ...。
初日だから特別と言ってくれて...。
完璧だった。











オーストラリアの山火事は、シドニーに着いてすぐの頃に若干落ち着いたが再び悪化した。
火はシドニーのすぐそばまで来ているらしく、風向きによっては煙が凄かった。
朝から夜まで毎日煙い日が続いた。
太陽が出ないので肌寒いし、昼でも薄暗かった。


仕事は月曜日以外毎日だった。
最初の1週間は研修で、教わりながらお好み焼きを焼き続けた。
1週間たったあたりで一人になった。

賄いのかき揚げ丼。


シドニーに着いて、毎日3食日本食でどんどん太っていった。
ファームとは運動量も汗の量も違うし。


この頃、朝起きて煙草を吸いに外に出ている間に、同居人が鍵をかけて出勤してしまい、鍵も携帯も持っていなくて、玄関の前で同居人が帰ってくるまで5時間待つ、とかもやって。





1週間ぐらいして修理工場から連絡が来た。
やはりギアシャフトが折れていた。
代わりのパーツが安く見つかったと言われる。

廃車にするには300ドルかかるらしい。
直すのは1800ドル....。13万円....。
何度考えても、直して、すぐに売った方がいい...。
ここはシドニーだから売り手もみつかるはずだと....。
最後の修理だと思い直してもらう...。

折れたギアシャフト。





シドニーに着いて2週間。
まだオペラハウスすら見ていない。
バスの中から頭の部分は見えるけど、全部は見てない。

タカもまだ見てないので、二人と休みが重なった日に観光へ。

タカ達は結局最初に決めていた家が詐欺だったらしく、二人で1000ドル騙されていた...。
先に1ヶ月分の家賃を振り込んでいたらしい。
その後宿を転々としていたが、中心部のタワーマンションの32階だかに部屋を借りて住んでいた。
仕事は寿司の工場に通っていた。


地下鉄。


地下鉄で一駅。
降りてすぐ、ハーバーブリッチ。



オペラハウス。
こういう、ザ・観光名所がめちゃくちゃ久しぶり。
超オーストラリア。


デカい。
近くで見ると汚れててそこまで白くない。




オペラハウスから川沿いに歩いて、ハーバーブリッチと重なる場所へ。
ちょうど豪華客船も通る。



シドニー中心街。


なんとかタワー。


写真撮ってもらって。


1回彼らの家に戻り、酒を調達し、マックでつまみを買って、歩いてダーリングハーバーへ。
ハーバー。


夜遅くまで、階段に座って呑んだ。





来週で日本を出て2年。
お金はまったく貯まらず。






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