2月16日
インドからオーストラリアに今夜移動する。
日本を出て、最初のシンガポールから、1年2ヶ月いたユーラシア大陸をやっと出る日。
ここまで33ヵ国。
1年2ヶ月フラフラしてきたけど、今日でそれが一度終わることになる。
この先、いつ再開する時が来るのか、分からない。
オーストラリアに行ってお金を稼ぐ。
不安だからなのか、働きたくないからなのか、正直面倒臭い。
今までみたいに行きたい場所に行き、行きたくない時はボケッとして、食べたいもの食べていたい。
そりゃそうだけど。
お金も無くなってきたから仕方ない。
フラフラするのを続けたいかと言われれば、そりゃ他の大陸も行きたいから続けたいけど、もう面倒臭くなってきている部分もある。
日本に帰りたいかと言われれば、まだ帰りたく無い気もするし、帰りたい気もする。
オーストラリアだってワクワクはするし、楽しみだけど、面倒くさい、行きたくないという気持ちもある。
何というか、最近強い何かが無い。
まぁいいかというか。当初ほど絶対にという気持ちが最近無い。
最近無いというか、現状オーストラリアに対して思えない。
単純に働きたくないだけかもしれないし。
ただ航空券買ってしまったから行くしか無い。
お金も無いし。
行って嫌なら帰れば良い。
何しろ、今日で一回終わる。
再び始めるかどうか、それがいつになるかどうか。
そればっか最近毎日思っている。
朝起きて昨日買っておいたサモサで朝食にする。
このサモサは凄い微妙だった。
荷造りをする。
昨日買い出しもしたし、荷物は過去最大に重い。
なんとか入りきる。
宿に夜までいさせてもらう。
日記を書いたりして過ごす。
昼過ぎに宿の近くに昼食へ。
チャーハンとポテト。120ルピー、200円。
チャーハンがホントに不味かった...。
帰ってからもボケッとしたり、日記書いて過ごす。
夕飯を食べに外へ。
インド最後の食事だけど、どうしてもカレーを食べる気にはなれなかった。
昨日行ったピザハットへ今日も行く。
チーズピザ。150ルピー、240円。
美味しかった。ピザもオーストラリアで食べれば高いだろうし。
宿に戻り、20時に荷物を持って空港へ向かう。
空港は中々遠い。
路線バスもあるみたいだけど、信頼性が低い。
バス番号が読めないかもしれない。時間がかかるかもしれない。
色々考えたけど、リキシャで行くことにした。
相場は250ルピーらしい。ただ夜だから高くなるみたいで400ルピーぐらいするらしい。
宿の近くで1台目のリキシャと値段交渉したら、200ルピーで決まった。
ラッキー。
リキシャは中々ゆっくりのスピードで空港まで1時間かかった。
インドはネパールを挟んで、トータル1ヶ月半いた。
今まで断トツに1番汚く、うるさい国だった。
客引きもウザいし、買い物するのも、街を歩くだけでも、いちいち面倒な国だった。
10年近く前、本屋でインドの地球の歩き方を読んだことがあった。
なぜかインドだけ他の国よりめちゃくちゃ分厚くて、他の国には書いてないことがたくさん書いてあった。
その中に見開きページで大きく、この国を天国と思う人もいるが、この国を地獄だと言う人もいる。あなたにとってインドはどちらになるだろうか的なことが書いてあった。
なんでガイドブックにこんなことが書いてあるのかと思ったし、よく覚えている。
最初デリーに着いて数日たったある夜、宿の近くを歩いていた時に、その道があまりにカオスすぎて、いや地獄だなと思った。
体調も何度も崩した。
最初はこの国はしんどいと思っていた。
そんなことも思うのは初めてだったし。
ただネパールから帰って以降は、ちょっと毎日思うことが変わった。
ウザいけど、まぁどうでもいいかと思うことが増えた。
航空券を買ってからは、インドから離れるのが寂しくなった。
ジョードプルが良い街だったのもあるけど、思うことが変わった。
普通に毎日楽しかった。
北部だけになってしまった。出来れば南部も行きたかった。
振り返れば、訳わかんないことばっかりで楽しかった。
最初はインドは日本に帰る前、最後に来ようと思っていたけど、まぁこのタイミングで良かった。
まだまだいたかった。
ただ、また来たいかと言われると...。もういいかもしれない....。
いつか旅行で来るかと言われると、絶対に来ない....。
ジャイプール空港は綺麗だけど、そこまで大きな空港でも無かった。
荷物検査で電池が預け荷物の中はダメだと言われる。手荷物ならいいらしい。
こんなの初めてだったし、よく理由も分からない。
あとポケットのライターも取られる。
出国審査は、俺は今日がビザ満了日だったから審査官が審査官同士で満了日でも大丈夫か確認していたが、結論は問題無かった。
今回はエアアジア。
オーストラリアのゴールドコーストまで荷物代込みで3万。安かった。
まずはマレーシア、クアラルンプールへ行く。
ここから5時間。
飛行機に乗り込むと、俺の席には知らない奴が座っているし、隣の人は大幅に俺の方まで腕や足を入れてくるし。
最後までインドだった。
そして飛行機に乗り込むと、このタイミングでサブバッグのチャックが壊れる...。
まったく閉まらなくなる...。
貴重品が全て入ったバッグ。閉まらないのは困る....。
どうするべきか考える。
飛行機では何度か寝ようとするが、寝れなかった。
2月17日
プラス2時間の時差を入れて、朝6時過ぎにクアラルンプールに到着。
クアラルンプールは1年1ヶ月ぶり。
ここで17時間のトランジット。
待ち時間も長いし、壊れてしまったカバンが困るので1度入国する。
煙草を吸いに外に出ると、東南アジアのムワっとした湿気と、暑さだった。
とてもとても懐かしかった。
ひとまずめちゃくちゃ眠いけど、壊れたカバンが困る。
この、よりによって、中々無い超長時間移動の途中で壊れるとは...。
あと1週間もってくれたら買わなくて済んだのに...。
ひとまず背負えもしないので、お店で大きな袋をもらいその中に入れる。
このまま移動するのも辛い。
ゴールドコーストに着いてからも、そこからまだ移動がある。
オーストラリアで買うのもたぶん高い。
なのでクアラルンプールの市内まで出て、買おうか悩んでいたら、空港の中にたくさんお店があった。
その中のユニクロ的なお店でよさげなカバンが売っていたので買う。
1800円ぐらいだった。
今のカバンは1年前、タイのチェンマイで買ったカバン。
1日に何度も開け閉めをしていたし、出かけるときや移動の時はずっと背負っていた。
夜行移動の時は、いつも枕元に置いた。
31ヵ国一緒に回ってきた。
この先もずっと使うと思っていた。
オーストラリア前で壊れるとは。
ワンピースのゴーイングメリーみたいで、とても悲しい。
3代目、サブバッグ。
前のより少し小さいけど、使い勝手は良さそう。
日本までもつといいけど。
クアラルンプール空港には、ファミリーマートがあった。
凄く懐かしいし、凄く嬉しい。台湾以来。
空港の中には色々美味しそうなお店も多いし、マレーシアだからそこまで高くはないけど、ファミマの物が一番食べたかった。
ベトナムぶりのおにぎり。カップ麺。
それとマレーシアで1番好きだった飲み物、100PLUS。アクエリアスの炭酸みたいなやつ。
合わせて500円ぐらい。とても美味しかった。
空港のベンチで寝る。
寝たり起きたりはしたけど、6時間ぐらい寝る。
夕飯は再びファミマ。
トンカツ弁当とカップ麺と100PLUS。
600円ぐらい。これもとても美味しかった。
再出国する。
23時過ぎ発。ゴールドコーストまでは8時間ちょっと。
こんなに長い時間の飛行機は初めて乗る。
何度も寝ようとしたが、寝れなかった。
2月18日
日が出ると飛行機の下はオーストラリアだった。
見渡す限りの荒野だった。
ずっと荒野。イメージ通りのオーストラリア。
たまに街がある。
着陸直前、東側の海岸に出る。
綺麗な海、オーストラリアっぽい。
時差プラス2時間を入れて、朝9時過ぎにゴールドコースト空港に到着。
オーストラリアの入国はスタンプも無ければ、ビザチェックも無い。
パソコン上で俺がビザを持っているのは分かるらしい。ハイテク。
入国審査も関税も何も無く無事入国。
空港は小さな空港だった。
ただ自販機の、水500㎖が320円に驚く...。
外に出ると、夏だった。暑かった。
カラッとしていて、沖縄の夏みたいな感じ。
まずゴールドコーストから、100kmぐらい離れた、オーストラリア第三の都市ブリスベンへ向かう。
コンビニで、切符が安くなる交通カードを買う。
このカードを使えばブリスベンまでは18ドル、1500円ぐらい。
空港の前から路線バスに乗り、駅へ向かう。
駅までは30分ぐらい。
駅からブリスベン行きの列車に乗る。
ブリスベンまでは1時間半。
列車は綺麗。
窓から見える街も綺麗。サーフボードを持つ人が目についたり、色々とオーストラリアに来たんだなぁと思う。
昼頃、ブリスベンに到着。
大都市だった。
駅から街へ出ると、街はめちゃくちゃ綺麗だった。
クラクションの音が聞こえない。街中にゴミが落ちていない。
唾を吐く人がいない。客引きがいない。物乞いがいない。
信号がある。売り物に値札がついている。
女性が働いていて、男女が一緒に街中を歩いている。
道端に牛も猿もいない。
どっちがどうとかでは無く、戸惑う...。
まぁ全てがインドとは違う。
友達が住む、俺が働こうと思っている街はここからだいぶ北部。
ただそこがあまりに田舎らしいので、先にブリスベンでもろもろ必要な物を揃える。
まずは駅から歩いて10分ぐらいの大きなビルの17階にある、日本領事館へ向かう。
2月19日
友達が住み、俺も行こうとしていた街はここから、だいぶ離れていた。
ブリスベンに先に寄ったのは、免許の翻訳以外に、働く上で必須な携帯の契約と、銀行口座の開設もするためだった。
住む予定の街は田舎すぎて、銀行も無ければ、携帯会社も無いらしい。
ブリスベンでやっておく必要があった。
普通はワーホリに来る場合、仲介会社や便利な業者を使う人が多い。
ワーホリで必要なことは全て準備してくれる。
免許も、携帯も、書類も、口座も、仕事も。
だいたいワーホリに来ようなんて思う人は何ヶ月も前から、しっかり調べて準備しているはず。
ただ俺は来るのを決めたのが2ヶ月前だし、その間も観光をしていたから、ろくに調べていない。
そして全てを個人でやろうとしていた。業者高いし。
ただ、それだと調べても分からない、想像しにくいことも多かった。
ある程度は調べて、何が必要なのか何となく分かったら、あとは友達のを全てパクることにした。
銀行も、携帯会社も、免許も、仕事も、家も。
マジでありがたい。
彼も言っていたけど、最初の1週間はやることも調べることもありすぎて、しんどかったと言っていた。
俺もたくさんあったけど、真似するだけだったから、だいぶ楽だった。
彼以外にも、先に来ていたタカくんや、1年前から来ている大学の後輩にもたくさん質問した。
袋麺で朝食を食べて、支度して出かける。
まずは銀行に向かう。
銀行はANZ、オーストラリアニュージーランドバンク。
支店は昨日スーパーの近くで発見してあった。
オーストラリアはワーホリで来る人が世界中から山ほどいるので、銀行も慣れていて、すぐに開設してくれるとのことだった。
ただ、初めてすぎる経験。
英語が不安すぎる...。
受付で、口座を作りたいと話すと、何かを言われるが英語が速すぎて1mmも分からない...。
なんとか伝えて、行員さんも苦笑いしていて。
英語が少ししか話せないと伝えて、ゆっくりやってもらう。
無事に開設出来た。
住所も友達のいる住む予定の場所を聞いていたので、すぐに開設出来た。
何のツテも無ければ、ここに辿り着くのに、もっともっと時間がかかっていたはず。
カードは来週には届くらしい。携帯番号は出来たら伝えに来て欲しいと言われる。
ただ、日本のネットバンキングでもある秘密の質問。
初めて買った車は?みたいな個人的な質問を設定するやつ。
その質問をいくつかある中から選れべたが、質問の英語が読めなさすぎて、選ぶ選択肢が無い。
唯一読めた、初めてキスしたの子の名前は?を選んだら、行員さんは笑っていたし、答えを入力するのがめちゃくちゃ恥ずかしかった。
それと、母親のミドルネームにした。
母親にミドルネームなんて無いけど。
ウケる。
オーストラリアもイギリス同様、英語が母国語なので、マジで速いし、流ちょうすぎて聞き取れない。
口座開設するだけで、めちゃくちゃ変な汗をかいた。
ひとまず銀行はクリア。
中心地へ歩いて向かう。
ブリスベンの中心部は高いビルが建ち並んで、大都会だった。
人も多い。
ここまでの大都会は久しぶりだった。
お土産屋さんに寄って、少し買い物をする。
俺のスマホはSIMフリーでは無かった。
携帯端末を買う必要があった。
端末はどこの国で買ってもほとんど値段は変わらない。
インドで買った方が若干安いかもしれないけど、信頼性があまりに低いのでオーストラリアで買うことにした。
携帯端末屋さんがあったので入る。
100ドル前後で探していると伝えると、オススメを紹介された。
中国のNOKIAの端末。
ギガもそこそこありSIMフリー。4GLTE対応。
2年おちだから、そこそこ新作で速いし、値引きもされて150ドル、12000円。
日本語にも設定出来ると店員に言われた。
少し悩んで、これを買うことにした。
ただケースとフィルムは高かったので他で探す。
その後、携帯会社に向かう。
オーストラリア最大手の1つ、オプタス社。
英語が話せないと伝えると、ゆっくり説明してくれた。
キャンペーン中の安いプランがあるらしくオススメされる。
1年契約の先払い、1月5G、年間60Gまでネットが使えて、電話は国内ならかけ放題。
それで年間120ドル、月々だと800円。
普段はWi-Fiあるし、ネットもここまで外で使わない生活だったし、聞いていたよりめちゃくちゃ安いのでこれにする。
というか、ホントに海外の携帯は安い。日本が高すぎる。
不安だったし、緊張したし、一人で出来るか分からなかったけど、口座も携帯も出来た。
これで準備は整った。
レコード屋や、電気屋も覗く。
ロンドンで充電器を盗まれたせいで、変換プラグも無かった。
オーストラリアのタイプを持っていなかったので買う。
携帯のケースとフィルムを探し回るが見つからない。
仕方ないので高いけど、携帯を買ったお店に戻る。
なんてこと無いケースとフィルムで合わせて35ドル、2800円...。高い...。
ついでに日本語設定に出来ると言っていた店員に設定を変えてもらう。
すると、NOKIAは日本語対応していなかった。
店員が中国語やアラビア語やロシア語を指さしながら、「これは日本語?これは?」と聞いてくる。
「だからこの中に日本語は無いってば。」と言っても、マジ?みたいな反応をされる。
そのやり取りで確信した。
何度もやってきたこの掛け合い。
店員さんに、「どこ出身?」
と聞いたら、「インド。」
と言われる。
オーストラリアだから油断していた。
よく考えたら、見た目はインド人だった。
オーストラリアは色々な人種がいるし、英語ペラペラだったから何も考えていなかった。
インドの呪縛はまだ終わっていなかった。
もう英語表記でこの携帯使うからいいや、と諦めた。
宿に戻る。
半日歩いたら汗だくだった。
ただ綺麗な町並み。
いかにもオーストラリアな風景。
今まで色々な国に行ったけど、この国にこの先暮らすと考えると、1日歩いていて楽しかった。
途中でスーパーに行き、追加で買い物をしたりする。
また夕飯は袋麺を食べた。
3週間ぐらい前、インドのアムリトサルぐらいから、ずっとインドでは体調が全回復しなかった。
いくら寝ても、薬を飲んでも、日数が経過しても、咳と鼻水が止まらなかった。
特に寝ている時と、寝起きの咳き込みが酷かった。
こんなに長い間、体調が悪いことは日本でも無かった。
肺炎とかも疑った。
続くようならオーストラリアで病院に行くことも考えていた。
だいたいインドに入ってすぐから体調が悪化して、計3回倒れた。
下痢も嘔吐もあったし。
ネパールの時だけ落ち着いたけど。
ただ、クアラルンプールでのトランジットの時に明らかに落ち着き、オーストラリアに着いてからは、一切咳も鼻水も止まった。
やっぱあれインド病だ。
インドの空気が悪すぎた。
気持ちがいいぐらいオーストラリアに来てから体調は何事も無い。
調べ物をしたりして深夜就寝。
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インドからオーストラリアに今夜移動する。
日本を出て、最初のシンガポールから、1年2ヶ月いたユーラシア大陸をやっと出る日。
ここまで33ヵ国。
1年2ヶ月フラフラしてきたけど、今日でそれが一度終わることになる。
この先、いつ再開する時が来るのか、分からない。
オーストラリアに行ってお金を稼ぐ。
不安だからなのか、働きたくないからなのか、正直面倒臭い。
今までみたいに行きたい場所に行き、行きたくない時はボケッとして、食べたいもの食べていたい。
そりゃそうだけど。
お金も無くなってきたから仕方ない。
フラフラするのを続けたいかと言われれば、そりゃ他の大陸も行きたいから続けたいけど、もう面倒臭くなってきている部分もある。
日本に帰りたいかと言われれば、まだ帰りたく無い気もするし、帰りたい気もする。
オーストラリアだってワクワクはするし、楽しみだけど、面倒くさい、行きたくないという気持ちもある。
何というか、最近強い何かが無い。
まぁいいかというか。当初ほど絶対にという気持ちが最近無い。
最近無いというか、現状オーストラリアに対して思えない。
単純に働きたくないだけかもしれないし。
ただ航空券買ってしまったから行くしか無い。
お金も無いし。
行って嫌なら帰れば良い。
何しろ、今日で一回終わる。
再び始めるかどうか、それがいつになるかどうか。
そればっか最近毎日思っている。
朝起きて昨日買っておいたサモサで朝食にする。
このサモサは凄い微妙だった。
荷造りをする。
昨日買い出しもしたし、荷物は過去最大に重い。
なんとか入りきる。
宿に夜までいさせてもらう。
日記を書いたりして過ごす。
昼過ぎに宿の近くに昼食へ。
チャーハンとポテト。120ルピー、200円。
チャーハンがホントに不味かった...。
帰ってからもボケッとしたり、日記書いて過ごす。
夕飯を食べに外へ。
インド最後の食事だけど、どうしてもカレーを食べる気にはなれなかった。
昨日行ったピザハットへ今日も行く。
チーズピザ。150ルピー、240円。
美味しかった。ピザもオーストラリアで食べれば高いだろうし。
宿に戻り、20時に荷物を持って空港へ向かう。
空港は中々遠い。
路線バスもあるみたいだけど、信頼性が低い。
バス番号が読めないかもしれない。時間がかかるかもしれない。
色々考えたけど、リキシャで行くことにした。
相場は250ルピーらしい。ただ夜だから高くなるみたいで400ルピーぐらいするらしい。
宿の近くで1台目のリキシャと値段交渉したら、200ルピーで決まった。
ラッキー。
リキシャは中々ゆっくりのスピードで空港まで1時間かかった。
インドはネパールを挟んで、トータル1ヶ月半いた。
今まで断トツに1番汚く、うるさい国だった。
客引きもウザいし、買い物するのも、街を歩くだけでも、いちいち面倒な国だった。
10年近く前、本屋でインドの地球の歩き方を読んだことがあった。
なぜかインドだけ他の国よりめちゃくちゃ分厚くて、他の国には書いてないことがたくさん書いてあった。
その中に見開きページで大きく、この国を天国と思う人もいるが、この国を地獄だと言う人もいる。あなたにとってインドはどちらになるだろうか的なことが書いてあった。
なんでガイドブックにこんなことが書いてあるのかと思ったし、よく覚えている。
最初デリーに着いて数日たったある夜、宿の近くを歩いていた時に、その道があまりにカオスすぎて、いや地獄だなと思った。
体調も何度も崩した。
最初はこの国はしんどいと思っていた。
そんなことも思うのは初めてだったし。
ただネパールから帰って以降は、ちょっと毎日思うことが変わった。
ウザいけど、まぁどうでもいいかと思うことが増えた。
航空券を買ってからは、インドから離れるのが寂しくなった。
ジョードプルが良い街だったのもあるけど、思うことが変わった。
普通に毎日楽しかった。
北部だけになってしまった。出来れば南部も行きたかった。
振り返れば、訳わかんないことばっかりで楽しかった。
最初はインドは日本に帰る前、最後に来ようと思っていたけど、まぁこのタイミングで良かった。
まだまだいたかった。
ただ、また来たいかと言われると...。もういいかもしれない....。
いつか旅行で来るかと言われると、絶対に来ない....。
ジャイプール空港は綺麗だけど、そこまで大きな空港でも無かった。
荷物検査で電池が預け荷物の中はダメだと言われる。手荷物ならいいらしい。
こんなの初めてだったし、よく理由も分からない。
あとポケットのライターも取られる。
出国審査は、俺は今日がビザ満了日だったから審査官が審査官同士で満了日でも大丈夫か確認していたが、結論は問題無かった。
今回はエアアジア。
オーストラリアのゴールドコーストまで荷物代込みで3万。安かった。
まずはマレーシア、クアラルンプールへ行く。
ここから5時間。
飛行機に乗り込むと、俺の席には知らない奴が座っているし、隣の人は大幅に俺の方まで腕や足を入れてくるし。
最後までインドだった。
そして飛行機に乗り込むと、このタイミングでサブバッグのチャックが壊れる...。
まったく閉まらなくなる...。
貴重品が全て入ったバッグ。閉まらないのは困る....。
どうするべきか考える。
飛行機では何度か寝ようとするが、寝れなかった。
2月17日
プラス2時間の時差を入れて、朝6時過ぎにクアラルンプールに到着。
クアラルンプールは1年1ヶ月ぶり。
ここで17時間のトランジット。
待ち時間も長いし、壊れてしまったカバンが困るので1度入国する。
煙草を吸いに外に出ると、東南アジアのムワっとした湿気と、暑さだった。
とてもとても懐かしかった。
ひとまずめちゃくちゃ眠いけど、壊れたカバンが困る。
この、よりによって、中々無い超長時間移動の途中で壊れるとは...。
あと1週間もってくれたら買わなくて済んだのに...。
ひとまず背負えもしないので、お店で大きな袋をもらいその中に入れる。
このまま移動するのも辛い。
ゴールドコーストに着いてからも、そこからまだ移動がある。
オーストラリアで買うのもたぶん高い。
なのでクアラルンプールの市内まで出て、買おうか悩んでいたら、空港の中にたくさんお店があった。
その中のユニクロ的なお店でよさげなカバンが売っていたので買う。
1800円ぐらいだった。
今のカバンは1年前、タイのチェンマイで買ったカバン。
1日に何度も開け閉めをしていたし、出かけるときや移動の時はずっと背負っていた。
夜行移動の時は、いつも枕元に置いた。
31ヵ国一緒に回ってきた。
この先もずっと使うと思っていた。
オーストラリア前で壊れるとは。
ワンピースのゴーイングメリーみたいで、とても悲しい。
3代目、サブバッグ。
前のより少し小さいけど、使い勝手は良さそう。
日本までもつといいけど。
クアラルンプール空港には、ファミリーマートがあった。
凄く懐かしいし、凄く嬉しい。台湾以来。
空港の中には色々美味しそうなお店も多いし、マレーシアだからそこまで高くはないけど、ファミマの物が一番食べたかった。
ベトナムぶりのおにぎり。カップ麺。
それとマレーシアで1番好きだった飲み物、100PLUS。アクエリアスの炭酸みたいなやつ。
合わせて500円ぐらい。とても美味しかった。
空港のベンチで寝る。
寝たり起きたりはしたけど、6時間ぐらい寝る。
夕飯は再びファミマ。
トンカツ弁当とカップ麺と100PLUS。
600円ぐらい。これもとても美味しかった。
再出国する。
23時過ぎ発。ゴールドコーストまでは8時間ちょっと。
こんなに長い時間の飛行機は初めて乗る。
何度も寝ようとしたが、寝れなかった。
2月18日
日が出ると飛行機の下はオーストラリアだった。
見渡す限りの荒野だった。
ずっと荒野。イメージ通りのオーストラリア。
たまに街がある。
着陸直前、東側の海岸に出る。
綺麗な海、オーストラリアっぽい。
時差プラス2時間を入れて、朝9時過ぎにゴールドコースト空港に到着。
オーストラリアの入国はスタンプも無ければ、ビザチェックも無い。
パソコン上で俺がビザを持っているのは分かるらしい。ハイテク。
入国審査も関税も何も無く無事入国。
空港は小さな空港だった。
ただ自販機の、水500㎖が320円に驚く...。
外に出ると、夏だった。暑かった。
カラッとしていて、沖縄の夏みたいな感じ。
まずゴールドコーストから、100kmぐらい離れた、オーストラリア第三の都市ブリスベンへ向かう。
コンビニで、切符が安くなる交通カードを買う。
このカードを使えばブリスベンまでは18ドル、1500円ぐらい。
空港の前から路線バスに乗り、駅へ向かう。
駅までは30分ぐらい。
駅からブリスベン行きの列車に乗る。
ブリスベンまでは1時間半。
列車は綺麗。
窓から見える街も綺麗。サーフボードを持つ人が目についたり、色々とオーストラリアに来たんだなぁと思う。
昼頃、ブリスベンに到着。
大都市だった。
駅から街へ出ると、街はめちゃくちゃ綺麗だった。
クラクションの音が聞こえない。街中にゴミが落ちていない。
唾を吐く人がいない。客引きがいない。物乞いがいない。
信号がある。売り物に値札がついている。
女性が働いていて、男女が一緒に街中を歩いている。
道端に牛も猿もいない。
どっちがどうとかでは無く、戸惑う...。
まぁ全てがインドとは違う。
友達が住む、俺が働こうと思っている街はここからだいぶ北部。
ただそこがあまりに田舎らしいので、先にブリスベンでもろもろ必要な物を揃える。
まずは駅から歩いて10分ぐらいの大きなビルの17階にある、日本領事館へ向かう。
日本ビザをもらうためか、外国人で混んでいた。
荷物を全て入り口に預け、ボディチェックを受ける。
俺はここでクイーンズランド州で運転をするための、免許の翻訳を申請に来た。
受付は日本語ペラペラのオーストラリア人の人だった。
出来上がるのは3日後。
歩いて宿に向かう。
2km先の郊外に宿はあった。
街は本当に綺麗で、お洒落なお店も多い。
そして今までのどこよりも多国籍だった。
インド系も、イスラム系も、黒人も、アジア人も多い。
日本、韓国、中国だけでも20%ぐらいいそうなぐらい。
お洒落で、綺麗で、いかにも外国、でもヨーロッパともまた違う。
南の国の暖かい国。オーストラリアのイメージ通りだった。
この国に、俺は最長1年半ぐらい住む。
インドから出発する時は面倒臭い、ワクワクしねぇ、行きたくねぇなんて思っていたけど、今はただただワクワクしていた。
金を稼ぎに来ただけと思っていたけど、色々やってみたい。
30分ぐらい歩いて宿に到着。
空港から思っていたけど、どの人の英語も速い...。
イギリスとはまた違う感じの。
何を言っているのか今ひとつ分からない...。
1泊16ドル、1280円。
ブリスベン最安だった。
部屋に行くと、同室に日本人がいた。
ここに住みながらワーホリをしているらしい。
この宿にはそういう日本人が5人以上いた。
他の外国人もそういう感じらしい。
この宿にはそういう日本人が5人以上いた。
他の外国人もそういう感じらしい。
インドの癖で、「この宿ホットシャワーは普通に出ますか?」と聞いてしまい、「普通に出ますけど....。」と変な顔をされた。
そりゃそうだ...。ここオーストラリアだ...。
風呂入って、洗濯して、久しぶりに寝る。
起きたら20時だった。
買い物に行く。
近くのスーパーに行き、袋麺と卵、ビールを買って帰る。
もう完全に夜なのに、30分外を歩いただけで汗だくになった。
宿に戻り袋麺で夕飯にする。
ビールは1番安いやつで1本200円しないぐらい。
いったいこの先オーストラリアでどれだけの酒を呑むことになるんだろう。
1時就寝。
そりゃそうだ...。ここオーストラリアだ...。
風呂入って、洗濯して、久しぶりに寝る。
起きたら20時だった。
買い物に行く。
近くのスーパーに行き、袋麺と卵、ビールを買って帰る。
もう完全に夜なのに、30分外を歩いただけで汗だくになった。
宿に戻り袋麺で夕飯にする。
ビールは1番安いやつで1本200円しないぐらい。
いったいこの先オーストラリアでどれだけの酒を呑むことになるんだろう。
1時就寝。
2月19日
友達が住み、俺も行こうとしていた街はここから、だいぶ離れていた。
ブリスベンに先に寄ったのは、免許の翻訳以外に、働く上で必須な携帯の契約と、銀行口座の開設もするためだった。
住む予定の街は田舎すぎて、銀行も無ければ、携帯会社も無いらしい。
ブリスベンでやっておく必要があった。
普通はワーホリに来る場合、仲介会社や便利な業者を使う人が多い。
ワーホリで必要なことは全て準備してくれる。
免許も、携帯も、書類も、口座も、仕事も。
だいたいワーホリに来ようなんて思う人は何ヶ月も前から、しっかり調べて準備しているはず。
ただ俺は来るのを決めたのが2ヶ月前だし、その間も観光をしていたから、ろくに調べていない。
そして全てを個人でやろうとしていた。業者高いし。
ただ、それだと調べても分からない、想像しにくいことも多かった。
ある程度は調べて、何が必要なのか何となく分かったら、あとは友達のを全てパクることにした。
銀行も、携帯会社も、免許も、仕事も、家も。
マジでありがたい。
彼も言っていたけど、最初の1週間はやることも調べることもありすぎて、しんどかったと言っていた。
俺もたくさんあったけど、真似するだけだったから、だいぶ楽だった。
彼以外にも、先に来ていたタカくんや、1年前から来ている大学の後輩にもたくさん質問した。
袋麺で朝食を食べて、支度して出かける。
まずは銀行に向かう。
銀行はANZ、オーストラリアニュージーランドバンク。
支店は昨日スーパーの近くで発見してあった。
オーストラリアはワーホリで来る人が世界中から山ほどいるので、銀行も慣れていて、すぐに開設してくれるとのことだった。
ただ、初めてすぎる経験。
英語が不安すぎる...。
受付で、口座を作りたいと話すと、何かを言われるが英語が速すぎて1mmも分からない...。
なんとか伝えて、行員さんも苦笑いしていて。
英語が少ししか話せないと伝えて、ゆっくりやってもらう。
無事に開設出来た。
住所も友達のいる住む予定の場所を聞いていたので、すぐに開設出来た。
何のツテも無ければ、ここに辿り着くのに、もっともっと時間がかかっていたはず。
カードは来週には届くらしい。携帯番号は出来たら伝えに来て欲しいと言われる。
ただ、日本のネットバンキングでもある秘密の質問。
初めて買った車は?みたいな個人的な質問を設定するやつ。
その質問をいくつかある中から選れべたが、質問の英語が読めなさすぎて、選ぶ選択肢が無い。
唯一読めた、初めてキスしたの子の名前は?を選んだら、行員さんは笑っていたし、答えを入力するのがめちゃくちゃ恥ずかしかった。
それと、母親のミドルネームにした。
母親にミドルネームなんて無いけど。
ウケる。
オーストラリアもイギリス同様、英語が母国語なので、マジで速いし、流ちょうすぎて聞き取れない。
口座開設するだけで、めちゃくちゃ変な汗をかいた。
ひとまず銀行はクリア。
中心地へ歩いて向かう。
ブリスベンの中心部は高いビルが建ち並んで、大都会だった。
人も多い。
ここまでの大都会は久しぶりだった。
お土産屋さんに寄って、少し買い物をする。
俺のスマホはSIMフリーでは無かった。
携帯端末を買う必要があった。
端末はどこの国で買ってもほとんど値段は変わらない。
インドで買った方が若干安いかもしれないけど、信頼性があまりに低いのでオーストラリアで買うことにした。
携帯端末屋さんがあったので入る。
100ドル前後で探していると伝えると、オススメを紹介された。
中国のNOKIAの端末。
ギガもそこそこありSIMフリー。4GLTE対応。
2年おちだから、そこそこ新作で速いし、値引きもされて150ドル、12000円。
日本語にも設定出来ると店員に言われた。
少し悩んで、これを買うことにした。
ただケースとフィルムは高かったので他で探す。
その後、携帯会社に向かう。
オーストラリア最大手の1つ、オプタス社。
英語が話せないと伝えると、ゆっくり説明してくれた。
キャンペーン中の安いプランがあるらしくオススメされる。
1年契約の先払い、1月5G、年間60Gまでネットが使えて、電話は国内ならかけ放題。
それで年間120ドル、月々だと800円。
普段はWi-Fiあるし、ネットもここまで外で使わない生活だったし、聞いていたよりめちゃくちゃ安いのでこれにする。
というか、ホントに海外の携帯は安い。日本が高すぎる。
不安だったし、緊張したし、一人で出来るか分からなかったけど、口座も携帯も出来た。
これで準備は整った。
レコード屋や、電気屋も覗く。
ロンドンで充電器を盗まれたせいで、変換プラグも無かった。
オーストラリアのタイプを持っていなかったので買う。
携帯のケースとフィルムを探し回るが見つからない。
仕方ないので高いけど、携帯を買ったお店に戻る。
なんてこと無いケースとフィルムで合わせて35ドル、2800円...。高い...。
ついでに日本語設定に出来ると言っていた店員に設定を変えてもらう。
すると、NOKIAは日本語対応していなかった。
店員が中国語やアラビア語やロシア語を指さしながら、「これは日本語?これは?」と聞いてくる。
「だからこの中に日本語は無いってば。」と言っても、マジ?みたいな反応をされる。
そのやり取りで確信した。
何度もやってきたこの掛け合い。
店員さんに、「どこ出身?」
と聞いたら、「インド。」
と言われる。
オーストラリアだから油断していた。
よく考えたら、見た目はインド人だった。
オーストラリアは色々な人種がいるし、英語ペラペラだったから何も考えていなかった。
インドの呪縛はまだ終わっていなかった。
もう英語表記でこの携帯使うからいいや、と諦めた。
宿に戻る。
半日歩いたら汗だくだった。
ただ綺麗な町並み。
いかにもオーストラリアな風景。
今まで色々な国に行ったけど、この国にこの先暮らすと考えると、1日歩いていて楽しかった。
途中でスーパーに行き、追加で買い物をしたりする。
また夕飯は袋麺を食べた。
3週間ぐらい前、インドのアムリトサルぐらいから、ずっとインドでは体調が全回復しなかった。
いくら寝ても、薬を飲んでも、日数が経過しても、咳と鼻水が止まらなかった。
特に寝ている時と、寝起きの咳き込みが酷かった。
こんなに長い間、体調が悪いことは日本でも無かった。
肺炎とかも疑った。
続くようならオーストラリアで病院に行くことも考えていた。
だいたいインドに入ってすぐから体調が悪化して、計3回倒れた。
下痢も嘔吐もあったし。
ネパールの時だけ落ち着いたけど。
ただ、クアラルンプールでのトランジットの時に明らかに落ち着き、オーストラリアに着いてからは、一切咳も鼻水も止まった。
やっぱあれインド病だ。
インドの空気が悪すぎた。
気持ちがいいぐらいオーストラリアに来てから体調は何事も無い。
調べ物をしたりして深夜就寝。
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