1月7日
深夜発の寝台列車でバラナシからゴーラクプルに向かう日。
宿はチェックアウト後もいる場合は150ルピーかかる。
だったら1泊分の200ルピー払って、好きなだけ寝たり、荷物もギリギリにまとめた方がいい気がしたので1泊分払って夜中まで滞在する。
80円しか変わらないし。
色々やらなきゃいけない事もあるのに、洗濯もしなくちゃいけなかったのに、夕方まで寝たりグダグダして過ごす。
夕方から少し日記を書いたりして、19時に宿を出る。
宿近くの写真屋に行き、ネパールビザ用の顔写真を撮ってもらう。
顔写真は前にラオスで撮ってもらったのが残っていたけど、あの時は髪が長かったので、今の短髪では通らないかもしれないので撮り直す。
6枚で150ルピー、240円。
仕上がりを待つ間に、すぐ横にある日本食レストランで夕食。
宿の他の人にオススメされたチキンの黒酢炒めを頼む。
180ルピー、290円。
美味しかった。味噌汁に謎の草入ってたけど。
キムチも謎だったけど。
結局デリーの後半から、バラナシに来ても毎食日本食でご飯を済ませてしまった...。
カレーを食べる気にどうしてもならない...。
写真を受け取り、ATMへ向かう。
バラナシのATMはお金が出てこないトラブルが多発していると注意されていた。
警備員がいて、他にも利用者がいたATMへ向かい、お金をおろすと問題なく出てきた。
今夜一緒に駅に向かう人がインドに来る前がネパールで、ネパールルピーが余っているというので、宿に戻り両替してもらう。
先にネパールに行った人からも、国境のレートが悪すぎると連絡をもらっていたのでありがたい。
この人以外にも3人からネパールルピーを公正レートで替えてもらったので十分なネパールルピーが手元に用意出来た。ありがたい。
風呂に入って荷造りをする。
久しぶりの長時間移動。
夜行列車からの夜行バス。
30時間の移動。途中に国境もある。
しっかり荷造りする。
結局体調不良もあって、9泊もしたバラナシの日本人宿。
安いし日本食を食べられたからありがたかった。
ただ泊まっている日本人が総じていかにもバラナシだった。
年末年始だからもあるだろうけど。
ずっとフワフワした話しをしていた。
深夜23時、デリー方面に向かう日本人の人と、そのツレの韓国人の人と駅へ向かう。
リキシャ代が割り勘出来るからありがたい。
ちゃんと話すと、日本人の人は同い年だった。相変わらず同い年多い。
宿の近くの賑わっている交差点へ向かう。
夜中なのにワンサカ運転手が集まってくる。
3人とも囲まれ、腕を掴まれ、値段交渉が始める。
運転手どうしで客の取り合いで喧嘩になる。
1番安い100ルピー、160円で決める。
深夜なので道もすいていて20分ぐらい到着。
着くと運転手は、一人100ルピーで3人で300ルピーだと言ってくる。
何度も3人で100ルピーだと確認した。
相場が一人20ルピーなのも知っている。
100ルピー渡して、無視して離れると、あとせめて50ルピーと言ってくる。
インドは最後まで全力でインド。ウザい。
列車の発車まで1時間あった。
駅前で2人と別れる。
駅は構内もホームも外も地べたで寝ている人で埋め尽くされていた。
昼間もいるけど、夜中はめちゃくちゃいる。
この人たちは何時にここに来て、何時の列車に乗るんだろう。
電光掲示板を見る限り遅れは無さそうだった。
時間もあったのでチャイを買って、駅前のベンチでリキシャの運転手達の客の取り合いを眺めていた。
列車が到着すると、出口に山ほどのリキシャが集まり、行き先を叫びながらお客を集めていく。
殺到して集まっているから、リキシャはぐちゃぐちゃに止まっている。
客が集まったリキシャから発車するので、出るためにクラクションをガンガン鳴らし、怒鳴り声が飛び交う。
たぶん出口にリキシャを止めるのは禁止されているっぽくて、係員の仕事の少年達が、木の棒でリキシャをどかせとガンガン叩く。
30分ぐらい眺めていた。カオスだった。
ただ、見慣れてしまったというか、あまり何も思わなくなってしまったなぁ...とも思う...。
1年も経つとこうなるのかなぁとか思っていた。
時間が来たのでホームへ向かう。
ホームにはたくさんの人。
列車は0時25分発。
ただ時間になっても来ない。
結局30分遅れで列車は来た。
始発はバラナシでは無い。
バラナシに来た時もそうだったけど、きっと俺のベッドには知らない奴が寝ているだろうから、そいつをどかすところからスタートだなと...。
強気でいかなきゃな...面倒くさいなと...。
気合いを入れて列車に乗った。
指定のベッドに行くと、インド人が二人で重なるように一つのベッドに寝ていた。
やっぱなぁ...と思いつつ、強気で言った。
俺の席だ、どけと。
その人は寝起きで、眠そうな感じで俺のチケットを見ていた。
いやぁー...という感じだった。
ただ何度言ってもどいてくれない。
俺のやり取りを見ていた、通りすがりのインド人が仲介に入ってくれた。
この人は英語が喋れた。
俺のチケットを見て、寝ている人に通訳してくれた。
すると寝ている人が、チケットを出して見せてきた。
そのチケットにも同じ車両の同じベッド番号が書いてあった...。
寝ているこの人は、ちゃんとチケットを買って寝ていた...。
ただ俺と同じ番号...。
チケット売り場のミスか...。
え?じゃあ俺どうすればいいの?
と聞いたら通路の床を指さして、ここで寝れば?と...。
えー....と思いつつ....。
この状況で車掌を探しても解決になると思わない...。
この列車もいつも通り、床も扉の前も人だらけ。満席どころじゃない。
周りの乗客に、これゴーラクプル行くよね?と聞くと、あぁ行くよ、と言う。
列車も間違えていない。
ひとまず、荷物を床下に置いて、他の人が寝ているベッドの足下に座らせてもらう。
6時間ぐらいだから、寝ないでここで座っていても、まぁなんとかなる...。
キツいけど...。
すると、さっき仲介してくれた人に、もう1回チケット見せてと言われる。
渡すと、スマホの鉄道アプリで行き先を調べてくれている。
ん....?
ゴーラクプルが終点じゃなかったっけ?と思いつつ横から見る。
他の乗客の何人かに、ゴーラクプル?ともう1度聞くが、そうだと言う。
すると、スマホで調べてくれていた人が、「いや、ゴーラクプルは行かない、お前これ違う列車だ。」と...。
え、じゃあこれどこ行き?と聞くと、コルカタと...。
コルカタはここから東の街。
ゴーラクプルはここから北の街...。
ちょうど列車は動き始めた...。
急いで荷物を持って、ありがとう、ごめん!!と言ってドアに向かう。
ドアを開けて、動き始めたばかりのノロノロの列車から飛び降りる。
どういう事なのか...。
掲示板には間違いなく列車番号が書いてあったし、そのホームで待っていた...。
30分待ったから、乗り遅れたことは無い...。
まだ来ていないのか...。それにしては同じホームに来る予定の列車は掲示板に他には書いてなかった。
乗り間違わないように確認した。
2つの列車が連結でもしていて、同じ車両番号が2つあるのか...。
ただもう行ってしまったので確認のしようが無い。
本当にコルカタ行きで、ゴーラクプルに止まらないのかも分からない...。
そして、どうするか...。宿に戻るか...。
再び列車を予約するとなると、また3日ぐらいバラナシにいなくてはならない...。
というか何が起きているのか...。
呆然としながら、再び待合室の電光掲示板を見に行く。
すると、乗る予定の列車のホームの番号が変わっている.....。
1番線から3番線に変更になっている...。
急いで見に行くと、まだホームに止まっている...。
こっちも遅れて来たらしい...。
急いで階段を登り、走って向かう。
乗る前に何人かに、これゴーラクプル行き?と確認すると、そうだと言う。
列車の側面にもゴーラクプルと書いてある....。
乗り込むと、ちょうど列車は発車した...。
間一髪、間に合った...。
指定のベッドに行くと、人はいなくて他の人の荷物がいくつか置いてあった。
荷物をどかす...。
ベッドも空いていた...。
久しぶりに心底テンパった...。
マジ、ギリギリだった...。
どうしようと途方に暮れていた...。
あの人が、なんかおかしいなと思ってくれて、確認してくれなきゃコルカタに行っている所だった...。
他の人たちはゴーラクプルに行くと言っていたし...。
この列車も40分遅れたから乗れた...。
そして、起こして、どけと言って犯人扱いしたあの人に申し訳ない...。
久しぶりにドキドキした...。
汗もかいた...。
さっき見慣れたとか思っていたのが恥ずかしい...。
ここはインドで、突然ホームが変わったりするもんなんだ...。
そんなの気づくはずないじゃん....。
うわー俺やってるなぁ...マジギリギリだと久しぶりに思った...。
昨日街中で買ったパンケーキを食べて、2時ぐらいに寝る。
寝袋にくるまっても寒くて1時間寝ては起きてを繰り返す。
1月8日
朝方もちょこちょこ駅に止まり、どんどん人は降りていく。
朝6時半過ぎ、40分遅れぐらいでゴーラクプルに到着。
駅前のリキシャとタクシーの客引きを振り切って、バスターミナルへ向かう。
歩いていると、バスが横に止まってスノウリか?と聞いてくる。
値段を聞いて、乗り込む。
国境の町、スノウリまでは70kmぐらい。
2時間で100ルピー、160円。
乗り込むとゴーラクプルの駅前をグルグル回り、30分ぐらい客を集めて出発。
途中の小さい街でも客を集めていく。
最終的には立ち乗りもいて、ギュウギュウだった。
スノウリには10時前に到着。
国境までは1kmぐらい。この距離でもリキシャの客引きは山ほどいた。
国境の手前にインドのイミグレの建物がある。
出国は何事も無く。
インド人とネパール人は出入りが自由なので、ここに来るのは外国人のみ。
俺以外はほとんど欧米人。
いかにも国境の街という感じ。小さな街。
歩いていると、両替とか、国境はすぐなのにリキシャの客引きとかがひっきりなしに来る。
インド側。
ただの門。
門をくぐると、また話しかけてくる人がいて、シカトすると「いや、俺は警察だ...。あっちでパスポートチェックを受けてくれ...。」と苦笑いしながら言われる...。
それを見ていた他の警察官も爆笑していた...。
私服じゃ分からないよ...。客引きにしか見えない...。
謝った...。
ネパール側。
門と門の間は100mも無い。
ここは川とかでもない、地続きの国境。
門を潜ってすぐのネパールのイミグレ。
入国カードを書いて、写真渡して、15日間25ドルのビザ代を払う。
久しぶりにパスポートにビザが貼られる。中国以来。
たった数百メートル。
なのに明らかに雰囲気が変わる。
話しかけてくる奴が一人もいない...。
顔も変わる。
凄い静かになる。クラクションが聞こえない。
逆に客引きがいないから、バス乗り場が分からない。
こっちから道端の人に話しかけて、バスのチケット売り場を教えてもらう。
ネット情報では夕方前後発で夜行バスに乗っている人ばかりだった。
今は11時。夕方まで待つのかななんて思っていた。
事務所で話しを聞くと、10分後発があるという。
7時間だから、18時にはカトマンズに着くよと。
ありがたい、てっきり2夜連続の夜行だと思っていた。
今夜中に着く。
チケットは560ネパールルピー、560円。
ネパールルピーは日本円とレートがまさかの1対1なので、計算しなくていい。
水だけ買って乗り込む。
お客さんは半分ぐらいだった。
舗装されていない道が多くてよく揺れる。
2時間ぐらいたった休憩でポテトチップスを買う。
夕方の休憩で再び小さなポテトチップスとチョコクッキーを買う。
ガタガタだし、シートも固いし、昨夜からの移動でキツい。
こんなにバス乗るのも久しぶりだし。
車内では爆音でネパールポップが流れるか、ネパール映画がやっていた。
みんな映画見ながら爆笑していた。
7時間では案の定着かなくて、カトマンズに着いたのは結局10時間後の夜21時。
ネット情報にあった市内中心部でもなく、3kmぐらい離れた真っ暗のバスターミナルに到着した...。
距離も遠いし、歩く時間でもないし、移動手段も分からない。
仕方なしでタクシーを使う。ただ相場が分からない。
話しかけてきた、タクシーの運転手に値段を聞くと500ルピーだと言う。
300に値切れたので乗る。
値段交渉の感じも、雰囲気もインドとは全然違う。
300ルピーが正解かは分からないけど、たぶん相場に近いのも何となく分かる。
宿の近くに止めてもらう。
カトマンズの安宿地区にある有名な日本人宿。
相部屋は予約サイトに載ってないので予約はしていなかった。
というか今夜着くとは思っていなかったし。
話しを聞くと、相部屋の風呂が壊れていて、明日直ると。
今夜はシングルしか空いていないと。
値段は1200を1000ルピーでいいよと。
本当かどうか分からないし、もう夜遅いし、今から探すのも明日探すのも面倒臭いし、風呂は入りたいから、シングルにした。
久しぶり。
荷物だけ置いて、宿の近くに日本食レストランがあったので見に行くと閉まっていた。
近くに中華料理屋があるのでそこにした。
麻婆豆腐、300ルピー。
最高、ずっと食べたかった。
長時間移動からのこれは本当にご褒美だった。
コーラを買って部屋に戻り、部屋に風呂があるので洗濯をする。
日記を少し書きながらウイスキー飲んで寝た。
カトマンズは標高1200m。
インドよりずっと北だし、夜は冷え込んだ。
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深夜発の寝台列車でバラナシからゴーラクプルに向かう日。
宿はチェックアウト後もいる場合は150ルピーかかる。
だったら1泊分の200ルピー払って、好きなだけ寝たり、荷物もギリギリにまとめた方がいい気がしたので1泊分払って夜中まで滞在する。
80円しか変わらないし。
色々やらなきゃいけない事もあるのに、洗濯もしなくちゃいけなかったのに、夕方まで寝たりグダグダして過ごす。
夕方から少し日記を書いたりして、19時に宿を出る。
宿近くの写真屋に行き、ネパールビザ用の顔写真を撮ってもらう。
顔写真は前にラオスで撮ってもらったのが残っていたけど、あの時は髪が長かったので、今の短髪では通らないかもしれないので撮り直す。
6枚で150ルピー、240円。
仕上がりを待つ間に、すぐ横にある日本食レストランで夕食。
宿の他の人にオススメされたチキンの黒酢炒めを頼む。
180ルピー、290円。
美味しかった。味噌汁に謎の草入ってたけど。
キムチも謎だったけど。
結局デリーの後半から、バラナシに来ても毎食日本食でご飯を済ませてしまった...。
カレーを食べる気にどうしてもならない...。
写真を受け取り、ATMへ向かう。
バラナシのATMはお金が出てこないトラブルが多発していると注意されていた。
警備員がいて、他にも利用者がいたATMへ向かい、お金をおろすと問題なく出てきた。
今夜一緒に駅に向かう人がインドに来る前がネパールで、ネパールルピーが余っているというので、宿に戻り両替してもらう。
先にネパールに行った人からも、国境のレートが悪すぎると連絡をもらっていたのでありがたい。
この人以外にも3人からネパールルピーを公正レートで替えてもらったので十分なネパールルピーが手元に用意出来た。ありがたい。
風呂に入って荷造りをする。
久しぶりの長時間移動。
夜行列車からの夜行バス。
30時間の移動。途中に国境もある。
しっかり荷造りする。
結局体調不良もあって、9泊もしたバラナシの日本人宿。
安いし日本食を食べられたからありがたかった。
ただ泊まっている日本人が総じていかにもバラナシだった。
年末年始だからもあるだろうけど。
ずっとフワフワした話しをしていた。
深夜23時、デリー方面に向かう日本人の人と、そのツレの韓国人の人と駅へ向かう。
リキシャ代が割り勘出来るからありがたい。
ちゃんと話すと、日本人の人は同い年だった。相変わらず同い年多い。
宿の近くの賑わっている交差点へ向かう。
夜中なのにワンサカ運転手が集まってくる。
3人とも囲まれ、腕を掴まれ、値段交渉が始める。
運転手どうしで客の取り合いで喧嘩になる。
1番安い100ルピー、160円で決める。
深夜なので道もすいていて20分ぐらい到着。
着くと運転手は、一人100ルピーで3人で300ルピーだと言ってくる。
何度も3人で100ルピーだと確認した。
相場が一人20ルピーなのも知っている。
100ルピー渡して、無視して離れると、あとせめて50ルピーと言ってくる。
インドは最後まで全力でインド。ウザい。
列車の発車まで1時間あった。
駅前で2人と別れる。
駅は構内もホームも外も地べたで寝ている人で埋め尽くされていた。
昼間もいるけど、夜中はめちゃくちゃいる。
この人たちは何時にここに来て、何時の列車に乗るんだろう。
電光掲示板を見る限り遅れは無さそうだった。
時間もあったのでチャイを買って、駅前のベンチでリキシャの運転手達の客の取り合いを眺めていた。
列車が到着すると、出口に山ほどのリキシャが集まり、行き先を叫びながらお客を集めていく。
殺到して集まっているから、リキシャはぐちゃぐちゃに止まっている。
客が集まったリキシャから発車するので、出るためにクラクションをガンガン鳴らし、怒鳴り声が飛び交う。
たぶん出口にリキシャを止めるのは禁止されているっぽくて、係員の仕事の少年達が、木の棒でリキシャをどかせとガンガン叩く。
30分ぐらい眺めていた。カオスだった。
ただ、見慣れてしまったというか、あまり何も思わなくなってしまったなぁ...とも思う...。
1年も経つとこうなるのかなぁとか思っていた。
時間が来たのでホームへ向かう。
ホームにはたくさんの人。
列車は0時25分発。
ただ時間になっても来ない。
結局30分遅れで列車は来た。
始発はバラナシでは無い。
バラナシに来た時もそうだったけど、きっと俺のベッドには知らない奴が寝ているだろうから、そいつをどかすところからスタートだなと...。
強気でいかなきゃな...面倒くさいなと...。
気合いを入れて列車に乗った。
指定のベッドに行くと、インド人が二人で重なるように一つのベッドに寝ていた。
やっぱなぁ...と思いつつ、強気で言った。
俺の席だ、どけと。
その人は寝起きで、眠そうな感じで俺のチケットを見ていた。
いやぁー...という感じだった。
ただ何度言ってもどいてくれない。
俺のやり取りを見ていた、通りすがりのインド人が仲介に入ってくれた。
この人は英語が喋れた。
俺のチケットを見て、寝ている人に通訳してくれた。
すると寝ている人が、チケットを出して見せてきた。
そのチケットにも同じ車両の同じベッド番号が書いてあった...。
寝ているこの人は、ちゃんとチケットを買って寝ていた...。
ただ俺と同じ番号...。
チケット売り場のミスか...。
え?じゃあ俺どうすればいいの?
と聞いたら通路の床を指さして、ここで寝れば?と...。
えー....と思いつつ....。
この状況で車掌を探しても解決になると思わない...。
この列車もいつも通り、床も扉の前も人だらけ。満席どころじゃない。
周りの乗客に、これゴーラクプル行くよね?と聞くと、あぁ行くよ、と言う。
列車も間違えていない。
ひとまず、荷物を床下に置いて、他の人が寝ているベッドの足下に座らせてもらう。
6時間ぐらいだから、寝ないでここで座っていても、まぁなんとかなる...。
キツいけど...。
すると、さっき仲介してくれた人に、もう1回チケット見せてと言われる。
渡すと、スマホの鉄道アプリで行き先を調べてくれている。
ん....?
ゴーラクプルが終点じゃなかったっけ?と思いつつ横から見る。
他の乗客の何人かに、ゴーラクプル?ともう1度聞くが、そうだと言う。
すると、スマホで調べてくれていた人が、「いや、ゴーラクプルは行かない、お前これ違う列車だ。」と...。
え、じゃあこれどこ行き?と聞くと、コルカタと...。
コルカタはここから東の街。
ゴーラクプルはここから北の街...。
ちょうど列車は動き始めた...。
急いで荷物を持って、ありがとう、ごめん!!と言ってドアに向かう。
ドアを開けて、動き始めたばかりのノロノロの列車から飛び降りる。
どういう事なのか...。
掲示板には間違いなく列車番号が書いてあったし、そのホームで待っていた...。
30分待ったから、乗り遅れたことは無い...。
まだ来ていないのか...。それにしては同じホームに来る予定の列車は掲示板に他には書いてなかった。
乗り間違わないように確認した。
2つの列車が連結でもしていて、同じ車両番号が2つあるのか...。
ただもう行ってしまったので確認のしようが無い。
本当にコルカタ行きで、ゴーラクプルに止まらないのかも分からない...。
そして、どうするか...。宿に戻るか...。
再び列車を予約するとなると、また3日ぐらいバラナシにいなくてはならない...。
というか何が起きているのか...。
呆然としながら、再び待合室の電光掲示板を見に行く。
すると、乗る予定の列車のホームの番号が変わっている.....。
1番線から3番線に変更になっている...。
急いで見に行くと、まだホームに止まっている...。
こっちも遅れて来たらしい...。
急いで階段を登り、走って向かう。
乗る前に何人かに、これゴーラクプル行き?と確認すると、そうだと言う。
列車の側面にもゴーラクプルと書いてある....。
乗り込むと、ちょうど列車は発車した...。
間一髪、間に合った...。
指定のベッドに行くと、人はいなくて他の人の荷物がいくつか置いてあった。
荷物をどかす...。
ベッドも空いていた...。
久しぶりに心底テンパった...。
マジ、ギリギリだった...。
どうしようと途方に暮れていた...。
あの人が、なんかおかしいなと思ってくれて、確認してくれなきゃコルカタに行っている所だった...。
他の人たちはゴーラクプルに行くと言っていたし...。
この列車も40分遅れたから乗れた...。
そして、起こして、どけと言って犯人扱いしたあの人に申し訳ない...。
久しぶりにドキドキした...。
汗もかいた...。
さっき見慣れたとか思っていたのが恥ずかしい...。
ここはインドで、突然ホームが変わったりするもんなんだ...。
そんなの気づくはずないじゃん....。
うわー俺やってるなぁ...マジギリギリだと久しぶりに思った...。
昨日街中で買ったパンケーキを食べて、2時ぐらいに寝る。
寝袋にくるまっても寒くて1時間寝ては起きてを繰り返す。
1月8日
朝方もちょこちょこ駅に止まり、どんどん人は降りていく。
朝6時半過ぎ、40分遅れぐらいでゴーラクプルに到着。
駅前のリキシャとタクシーの客引きを振り切って、バスターミナルへ向かう。
歩いていると、バスが横に止まってスノウリか?と聞いてくる。
値段を聞いて、乗り込む。
国境の町、スノウリまでは70kmぐらい。
2時間で100ルピー、160円。
乗り込むとゴーラクプルの駅前をグルグル回り、30分ぐらい客を集めて出発。
途中の小さい街でも客を集めていく。
最終的には立ち乗りもいて、ギュウギュウだった。
スノウリには10時前に到着。
国境までは1kmぐらい。この距離でもリキシャの客引きは山ほどいた。
国境の手前にインドのイミグレの建物がある。
出国は何事も無く。
インド人とネパール人は出入りが自由なので、ここに来るのは外国人のみ。
俺以外はほとんど欧米人。
いかにも国境の街という感じ。小さな街。
歩いていると、両替とか、国境はすぐなのにリキシャの客引きとかがひっきりなしに来る。
インド側。
ただの門。
門をくぐると、また話しかけてくる人がいて、シカトすると「いや、俺は警察だ...。あっちでパスポートチェックを受けてくれ...。」と苦笑いしながら言われる...。
それを見ていた他の警察官も爆笑していた...。
私服じゃ分からないよ...。客引きにしか見えない...。
謝った...。
ネパール側。
門と門の間は100mも無い。
ここは川とかでもない、地続きの国境。
門を潜ってすぐのネパールのイミグレ。
入国カードを書いて、写真渡して、15日間25ドルのビザ代を払う。
久しぶりにパスポートにビザが貼られる。中国以来。
たった数百メートル。
なのに明らかに雰囲気が変わる。
話しかけてくる奴が一人もいない...。
顔も変わる。
凄い静かになる。クラクションが聞こえない。
逆に客引きがいないから、バス乗り場が分からない。
こっちから道端の人に話しかけて、バスのチケット売り場を教えてもらう。
ネット情報では夕方前後発で夜行バスに乗っている人ばかりだった。
今は11時。夕方まで待つのかななんて思っていた。
事務所で話しを聞くと、10分後発があるという。
7時間だから、18時にはカトマンズに着くよと。
ありがたい、てっきり2夜連続の夜行だと思っていた。
今夜中に着く。
チケットは560ネパールルピー、560円。
ネパールルピーは日本円とレートがまさかの1対1なので、計算しなくていい。
水だけ買って乗り込む。
お客さんは半分ぐらいだった。
舗装されていない道が多くてよく揺れる。
2時間ぐらいたった休憩でポテトチップスを買う。
夕方の休憩で再び小さなポテトチップスとチョコクッキーを買う。
ガタガタだし、シートも固いし、昨夜からの移動でキツい。
こんなにバス乗るのも久しぶりだし。
車内では爆音でネパールポップが流れるか、ネパール映画がやっていた。
みんな映画見ながら爆笑していた。
7時間では案の定着かなくて、カトマンズに着いたのは結局10時間後の夜21時。
ネット情報にあった市内中心部でもなく、3kmぐらい離れた真っ暗のバスターミナルに到着した...。
距離も遠いし、歩く時間でもないし、移動手段も分からない。
仕方なしでタクシーを使う。ただ相場が分からない。
話しかけてきた、タクシーの運転手に値段を聞くと500ルピーだと言う。
300に値切れたので乗る。
値段交渉の感じも、雰囲気もインドとは全然違う。
300ルピーが正解かは分からないけど、たぶん相場に近いのも何となく分かる。
宿の近くに止めてもらう。
カトマンズの安宿地区にある有名な日本人宿。
相部屋は予約サイトに載ってないので予約はしていなかった。
というか今夜着くとは思っていなかったし。
話しを聞くと、相部屋の風呂が壊れていて、明日直ると。
今夜はシングルしか空いていないと。
値段は1200を1000ルピーでいいよと。
本当かどうか分からないし、もう夜遅いし、今から探すのも明日探すのも面倒臭いし、風呂は入りたいから、シングルにした。
久しぶり。
荷物だけ置いて、宿の近くに日本食レストランがあったので見に行くと閉まっていた。
近くに中華料理屋があるのでそこにした。
麻婆豆腐、300ルピー。
最高、ずっと食べたかった。
長時間移動からのこれは本当にご褒美だった。
コーラを買って部屋に戻り、部屋に風呂があるので洗濯をする。
日記を少し書きながらウイスキー飲んで寝た。
カトマンズは標高1200m。
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